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第1話

第1話
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2019/07/28 07:48
椿
椿
私、零のことが好きなんだ
莉奈
莉奈
!!、、ねえ、椿
椿
椿
なに?
莉奈
莉奈
もし、もしもだよ。私があいつと両思いだったら、怒る?
椿
椿
、、、え?
思わず楽器を落としそうになりながら、私は彼女の言った言葉を頭の中で繰り返した。




小学校4年生の時に、私はこの学校に転入してきた。もともと明るい性格だったからか、友達はあっという間にできた。その学校で、金管バンドに入った。そこで、親友ができた。
彼女の名前は莉奈。頭が良く、見た目も可愛い。楽器はチューバをしている。私は打楽器だ。私達は趣味や好きなキャラがことごとく同じだったので、直ぐに意気投合した。
椿
椿
あーあ、空からイケメンが降ってこないかなー
莉奈
莉奈
マジそれなーw
彼女はよくモテた。頭良し顔よし、しかもモテるってので、1部の女子からは嫌われていた。それでも彼女はそんなこと気にせず、
莉奈
莉奈
言いたい奴には言わせとけばいいの
と、言っていた。
私は彼女をかっこいいと思っていた。
小学校6年生になった。
私は好きな人が出来た。
5年生の時から同じクラスの零。
男とも女とも普通に接する私だが、彼とは特に仲がよかった。まあ、よくある話でしょ?6年生になって、いつの間にか彼のことが好きになった
椿
椿
えー、やだよー
零
いや、まじで頼む。お前にしか頼めないんだよ!!椿、頼むっ!
椿
椿
いや、お盆洗うくらい他の人でも出来るから!!
零
ちっ、バレたか
椿
椿
バレるだろ!
私たちの学校は、給食はお盆にのせる。そのお盆は各自食べ終わったら洗うのだが、このクラスから水道までは少し距離があるのだ。
椿
椿
てゆーか、いっつもそうやって頼んでくるよね?!
零
気のせいだって☆
そう言ってスルッと机の上の私のお盆の下に自分のお盆を滑り込ませ、
零
サンキュー椿!
といって自分の席に帰って行った。
零と話すのは楽しかった。
零とよく一緒にいる男子たちと、私と私がとよく一緒にいる女子とで、休み時間とか、よくふざけてた。
もしも、好きと伝えてこの関係が壊れたら、、、。
そう考え、私は彼に気持ちを伝えないことにした。



















--------キリトリ線--------
読んでくださってありがとうございました。
誤字脱字あったらごめんなさい。

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