どっかって…どこ行くんだろう、?
手に意識がいっちゃって手汗やばそう…
「どっか行きたいとことかある?」
「いや、特には…」
そっか、といってまた歩き始めた。
迷った挙句、結局私たちはカフェで休憩することにした。
「なんかさ…」
颯斗さんが喋り始めたので顔をあげると、
「デートみたいだね」
うわぁ、すぐそうゆうこと言っちゃう。
そのうえめちゃ笑顔じゃん…
「そうですね〜」
私も笑顔で答えた。
「颯斗さんは彼女、とか、いたことあるんですか…?」
思いきって聞いてみた。
ずっと聞きたかったこと、こんなにさりげなく聞けるなんて。
「……あるよ。」
なに、今の間。
もしかして、聞いちゃダメだった?
どうしよ、、沈黙、、、
「またいつか、話すときがくると思うから、それまで待ってて。絶対忘れないから。」
「わかりました。!」
またいつか、話すときがくる、待ってて、忘れない、
全部全部期待しちゃう。
私ってもう末期だ…
好きが止まらなくなってる…
颯斗さんのことも気になるけど、、
これはお互いの気持ちが一致するまで聞いちゃダメだから、、、
私は颯斗さんのいつかを信じるしかない。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。