うわー、よく寝たなぁ。もう9時かぁ。
あれから私は目を覚まして颯斗さんと少し話をしながら帰った。
やば、途中までとはいえいっしょに帰ったのか…
連絡先くらい聞いとけばよかった〜泣
今日は土曜日。なにしよう。
……課題終わらせるか。
それからお昼まで集中して課題を終わらせた。
そして暇すぎだったので家から徒歩5分ほどにある書店に行くことにした。
どうしようかな、なんか買おうかな、、
あ、あれ、前から欲しかったやつ…
………
届かん!!!
いや、飛んだらいけるか?
店員さん呼ぶか?
それはないな、恥ずかしい。
くそぉ…取れんぞこれは……
「はい、どーぞ」
「あ、ありが…」
「「あれ?」」
「なんだ!あなたちゃんか〜!」
「は、颯斗さん!?」
もうちょっとおしゃれしてくればよかったぁぁぁぁぁ!!!!!
「1人?」
私ははい、と答えた。
「俺も1人なんだけどさ、今からどっか寄らない?」
うそ、なにそれ、聞いてない←
「いいですよ!」
動揺しまくりのくせに、余裕あるような返事をしてみせた。
一回帰っておしゃれしたいって…泣
「じゃあ行こっか」
そう言って颯斗さんはさりげなく手をとってくれた。
そーゆーとこなんだよなぁ。。
それはダメですよ、颯斗さん…。。
期待するじゃないですか。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。