乃愛side
『ワァーー!』『キャーーー!』
頭上から悲鳴が響く。その声をきいて胸が踊る
『楽しみ!』「めっちゃ叫んでるじゃん」
『うわぁ…』『一緒に腕あげようね!』
今並んでるのはここの遊園地に1番怖いとされてるジェットコースター テレビにも紹介されるほど人気のアトラクション!!
もう少しで私達の番だ! まだかまだかと乗れるのを待つ
光咲と翔琉は絶叫系乗れる人
倖くんは…光咲のために頑張る人
まだ乗ってもないのに倖くんはとても疲れてる顔をしていて「お、 うわ」なんて言ってて
「…っふ!」
おもしろっ!口を必死におさえ笑うのを堪える自分の唇がプルプルしてるのが分かる
まぁでもあわよくば 翔琉のビビり顔が見たかったな… なんてね。
でも、イケメンのビビり顔は貴重だからなぁ
お化け屋敷なんてどうだろ…
翔琉のビビり顔を想像して1人笑っていたら
他3人から怪訝な目を向けられていたことに私は気づかなかった。
「なんで1人笑ってるの?」「乃愛どうしちゃったんだろ?」「妄想でもしてんじゃない?」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。