『たてよ』
「っひぐ…っう…。」
『泣くんじゃねぇよ乃愛。』
「だっでぇー、いたいんだもん!」
『少しコケたくらいで泣くなって・・・ほら』
「…っ?」
『手つないでやるからかえるぞ』
「!!…うん!」
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懐かしなぁ… 走ってたらコケて、泣いちゃったんだっけ。
その時奏太が手を差し出してくれたんだよね
ほんと、お兄ちゃんみたいだったなぁ
でも、その後家に帰ればお母さん達に奏太が泣かせたと思われて怒られてたっけ…。あの時は申し訳なかったな
ふふっ …
『なに、ニヤついてんだよ』
「んーん、ちょっと懐かしいなぁって」
『ッ…そーかよ。』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。