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第26話

黄昏時
388
2018/12/25 07:39
翔琉side

『あ、いたー』
「・・・。」

『ごめんごめん』「ライン気づかなくてゴメンネー」
『光咲棒読みすぎだろ』
「しょうがないでしょ。それよりあなたの隣にいる不貞腐れている子はどうしたのよ」


「・・・未読スルーのことは許さない。」
「なに?翔琉気づかれたの?」
『あはは、横から盗み見されてました』
「乃愛…久々にデートがしたかったのよ。時間が最近とれなかったんだから」


光咲が不貞腐れている乃愛を窘めるするとはァと息を付いて「許す」と小さくボヤいた


すると隣からトンと倖の肘で横腹をつかれ
『どう?』と小声で耳打ちされて『とくに。』
と言えば ぷっ、と口元を抑えて肩を揺らしながらも笑いを堪えていた
ムカついたので膝を蹴ってやった。

『いてっ』「笑ってんじゃねぇよ」
『お前怒ると口悪くなるよなー』「…知るか」

図星をつかれ眉を顰めるのが自分でも分かった
この癖は兄である奏多にうつされた。 だから極力出さないようにしていたんだけど

自然とイラついていたみたいだ。そりゃそうさ
だって合流する数分前に

『お前の兄貴がいるぞ』

とメッセージが送られてきたのだから。

突然のことでビックリして固まっていたから自分のスマホを覗き込む乃愛に気付かずにトークを見られ不機嫌になったのだ

しかも女といるときた
アイツが?そんなわけない。少し前に「乃愛以外の女は虫と同じだろ?」 とかほざいていたやつが

─ 嫌な予感がする。

早くきりあげた方がいい と自分の第六感が言ってる。











数分後


バタン 、と目の前で閉められた扉 その中でほくそ笑み手をひらひらと振っている兄と困惑を顔に滲ませている乃愛


そして俺の隣で腕を絡ませにこにこと笑顔でいる女






(ほらやっぱり帰ればよかった)と自分で嘲笑をこぼす

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