第44話

よんじゅうよん
2,074
2021/06/27 05:27




何だったの、?




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元々、群れて行動するのが苦手だった私は




友達がテヒョンアぐらいしかいない。




スマホを見ると、いつ充電したのか、




90%近くまであった。




そのまま、電話帳の覧をスクロールしていく。




(なまえ)
あなた
、、、!?




どうして登録してあるのだろうか。




テヒョンアの下に"チュナ"と書いてあった。




これはチュナさん?




でもここでテヒョンアに電話をして




これ以上迷惑をかけることはできない。




私はダメもとで"チュナ"と書いてある枠の緑色のボタンを押した。









プルル、プルルル、プルル…









ーー、。




3コールほどで繋がった電話。




何を話したら良いのか、お互いに沈黙が続いてしまう。




(なまえ)
あなた
「も、もしもし。」
チュナ
チュナ
「、、、。」
(なまえ)
あなた
「えっと、チュナさん??」
チュナ
チュナ
「ふふ、はい。」
(なまえ)
あなた
「えっと、あの、」
チュナ
チュナ
「どうされました?」
(なまえ)
あなた
「私、行く宛がなくって、、」





こんなことを出会ってすぐの人に言うべきか迷ったが、




頼れるのはチュナさんしか居ない。




チュナ
チュナ
「それは、ホームレスってことですか?」
(なまえ)
あなた
「ふふっ、そうですね。」




"ホームレス"




普段聞かない表現をするチュナさんに自然と笑みがこぼれる。




チュナ
チュナ
「今どこに居ますか?すぐ行くので待っていてください。」




ジミナの家の近くにいると告げて電話を切ると、




道の端に座り込む。





12月14日21時30分





と表示されているスマホの液晶画面をボーッと眺めながら、




あともう少しでクリスマスだな。




とか、




今年は独り・・かな。




とか、考えていた。

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