第48話

よんじゅうはち
1,969
2021/06/28 10:13




どうか僕の隠していることには気づかないで、、、




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どのくらい経ったのだろう。





ずっとこのままも相手に悪いと思い、





抱き付いていた体を離して、




恐る恐る顔をあげる。




(なまえ)
あなた
っ!?!?!?




そこには優しく微笑んでいるチュナさんがいた。




長い前髪で顔を隠しても、




キャップを深く被っても、




前髪の隙間から見える色素の薄い、




綺麗な二重瞼の目からチュナさんであることはすぐに分かった。




チュナ
チュナ
大丈夫ですか?




まるで小さい子をあやすような声と




頭を撫でられる温もりは




私の中にスーっと溶けるように入ってくる。




(なまえ)
あなた
チュ、チュナさ、、ん??




すると、




頭に置いていた手を移動させ、




私の手に絡ませるようにして









チュナ
チュナ
あなたさん、急ですけど、
チュナ
チュナ
好きです。










そのまま、手をぎゅっと握り締められる。





すき、、、




私を好き??




チュナさんが??




チュナ
チュナ
精神的に弱っているところに
漬け込むのはどうかと思うんですけど、
チュナ
チュナ
それで他の人のところに
行ってしまうのなら、、、





.
チュナ
チュナ
私が側に居たいです、、、。
チュナ
チュナ
もし、今みたいなことがあったら、
チュナ
チュナ
全力であなたさんを守ってみせます。




今は頭が回らない。




私を好き、、




ジミナに言ってもらいたかったなんて




勇気を持って告白してくれたチュナさんには




死んでも言えない。




(なまえ)
あなた
で、でも、、私、女だし、、、
チュナ
チュナ
知ってますよ。私が男の子だったら良かったのにって何度も思いました、、、。





.
チュナ
チュナ
でも好きに性別なんて関係ありますか?

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