第41話

042 イラつき多め
1,847
2018/08/15 20:36


そして、次の日


山田くんと待ち合わせした場所に行くと、
すでにいた山田くん。


だけど、まだこちらに気づいてないよう。




山田くん»どこにいんの?



連絡が来たから、電話を折り返した。



あなた
白い車...早く乗ってください
涼介
は?なに?意味わかんねぇけど


そんなイラつかなくてもいいのにってくらい、
電話の向こうでイラついた様子を醸し出す山田くん。



止まっていた車の中から、ようやく私の乗ってる車に気づいたようで急いで乗り込んできた。
涼介
運転できるとか初耳なんだけど
あなた
早くシートベルト締めてくれませんか?
涼介
安全運転でお願いしますよー、こんなところで死にたくねぇからなー


いつも車に乗せてもらってるから、たまにこっちが
車を出してやろうと思ったのに。



ほんと、いちいちムカつくことを言うんだから。
涼介
で、どこ行くわけ?
あなた
黙っててもらっていいですか


どこ行くか言ったらつまんないじゃん。


だから、まだ内緒にしておきたかった。


赤信号でチラッと横を盗み見ると、眠そうに
瞬きをする山田くん。
あなた
寝てていいですよ。着いたら起こします


相当疲れてんだろうな。


山田くんは、そう言うと安心したように目を閉じて、すぐ寝てしまった。





着いて山田くんを起こそうとした時は、
超嫌な顔をされた。



私だって、本当は幸せそうに寝てたから起こしたく
なかったんだから許して欲しい。

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