親友にここまで懇願されたら、断れなくなる。
それとも断れない性格、利用されてるのかな。
連絡先も送るねって、渡された山田くんの連絡先。
結構いい感じに山田くんとは終わったと思ったんだけどな。
あなた»〇〇です。追加しました。
最低限の言葉を送って画面を消してすぐ。
表示された通知。
他の友達かな、と思いながら開くと今送ったばっかの相手、山田くんでした。
山田くん»今日、〇〇駅来れる?
挨拶もなく、初っ端から内容に入ったし。
あなた»18時なら
山田くん»なら、その時間で
すぐトントン拍子で、山田くんと会うことが
決まってしまった。
もう会うことがないと思ってた相手と会うって、
なんだか変な気分だし、話したいことって、
一体何なのか気になって。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。