第11話

011 返金
2,464
2018/08/05 18:36
あなた
はぁ

ため息をつきながら、鞄から財布を取り出した。



とりあえず自分が今いくら持ってるか把握しなきゃ。
涼介
あのさ、この前2万も置いてったらお金なくなるに決まってんじゃん
あなた
は?仕方ないじゃん

だって、ホテル代いくらか知らないし、足りなかったら申し訳ないしさ。
涼介
はい、この前の分返す
あなた
え、いや、いいです。もうあげたものなんで。

だいたい置いてった分、金額返されたら、私払ってないことになるじゃん。



山田くんに貸し作るなんて嫌だし。
涼介
あげたものって言われても、そんなホテル代高くないし、貰いすぎて困ってるんだけど
あなた
なら、私の分引いた差額だけ返してくれればいいです
涼介
結構、頑固なんだね

山田くんは渋々と言った感じで、差額らしき金額を返してくれた。



まぁ、これは臨時収入だと思って受け取っておこうかな。
涼介
今日は、俺が奢るから。〇〇さんが食べたいもの選んでいいよ
あなた
いや、いいです。持ち合わせてるお金で払うんで
涼介
笑。どんだけ頑固なん 笑

そう言われてすごい、視線を感じたけど気にしないことにしとく。



それから無事に店員さんに、オシャレな長いメニューを頼んで、山田くんと向き合った。
あなた
山田くんって金銭感覚狂ってますよね
涼介
こっち向いたと思ったら、急に嫌味?
あなた
嫌味じゃなくて思っただけ

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