第2話

今日も今日とて賑やかな
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2021/04/03 12:18

〈ある日の毛利探偵事務所〉
毛利蘭
毛利蘭
もーお父さん!
毛利蘭
毛利蘭
昼間っからお酒飲まないでっていつも言ってるでしょ!
毛利小五郎
毛利小五郎
ら~ん
昼飯まだかぁ~///
江戸川コナン
江戸川コナン
(ダメだ、このオヤジ完全に酔ってやがる
毛利蘭
毛利蘭
もー! 
さっき朝ごはん食べたばっかでしょ!
現在の時刻は午前11時。


さっき、と言うのは少し遅めの朝食か。


単に、昼食にはにはまだ早いと言いたいのか。



相も変わらず、毛利探偵事務所は賑わっていた
コンコンコンッ
騒がしい喋り声の中、
無機質なノック音が規則正しいリズムで叩かれた。



威圧感があるような強さでも、



聞き取ることが出来ない弱さでもない



心地良い、理想のノック音。
毛利小五郎
毛利小五郎
んー?
誰だ?こんな昼間っから
三回のノック音。
どうやら相手は親しい人間のようだ。
と、小さな探偵は思考をめぐらせる。
ギー… ガチャ



安室透
安室透
お邪魔します。毛利さん。
毛利小五郎
毛利小五郎
ん?なんだ安室か、
顔を覗かせたのは、物腰柔らかい、落ち着いた雰囲気を漂わせる金髪の男性。
安室透
安室透
ハムサンドを作りすぎてしまって、
安室透
安室透
ポアロが今日、午前中で終わりだということを忘れていて……
毛利小五郎
毛利小五郎
おぉ!ちょーどいい所に!
偶然か。
それとも……。
毛利蘭
毛利蘭
わぁー!美味しそう!
毛利蘭
毛利蘭
いつもいつもすみません!
安室さん。
安室透
安室透
いえいえ、余ってしまって、
どうしようか困っていたので。
毛利小五郎
毛利小五郎
いっただきまーす!
江戸川コナン
江戸川コナン
(……がっついてやがる
毛利蘭
毛利蘭
もー!お父さん!
毛利小五郎
毛利小五郎
おー!相変わらずうめぇな!
安室透
安室透
お口にあったようで嬉しいです。
江戸川コナン
江戸川コナン
(……お腹、空いた。
江戸川コナン
江戸川コナン
あ、安室さん、
僕もいただきます。
毛利蘭
毛利蘭
え!コナンくんも食べるの?
安室透
安室透
どうぞ、沢山あるからね。
毛利蘭
毛利蘭
じゃ、じゃあ私も……
安室透
安室透
はい!召し上がってください!
毛利蘭
毛利蘭
いただきます、


時刻は午前11時07分。
太陽はまだ少し、東に傾いている。


昼食にはまだ少し早い。
だが、三人は
すぐに目の前のハムサンドを平らげていった
毛利小五郎
毛利小五郎
ふー…食った
江戸川コナン
江戸川コナン
ごちそー様!安室さん!
毛利蘭
毛利蘭
ほんと美味しかった!
ありがとうございます安室さん!
安室透
安室透
いえいえ、
喜んでいただけて良かったです。

















賑わっている毛利探偵事務所に本日二度目の


コンコンコンコンッ



ノック音が響いた。

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