第6話

正義の鎧
2,099
2021/07/05 06:06
私
今日はありがとうございました。
毛利小五郎
毛利小五郎
いえいえ構いません。
ストーカーの件、
こちらでも調べさせていただきます。
私
はい、よろしくお願いします。
では、失礼します。









そう言って、彼女は毛利探偵事務所を後にした。
毛利小五郎
毛利小五郎
はー、いやいや、
綺麗な人だった~
毛利蘭
毛利蘭
お父さんデレデレしすぎ
安室透
安室透
……あの~
僕はここで、
毛利蘭
毛利蘭
あっ、安室さん!
ありがとうございました
安室透
安室透
いえいえ、失礼しますね。



一人、また一人、と毛利探偵事務所を後にする。


毛利蘭
毛利蘭
やっぱあれだけ美人だと、ストーカーとかに付けられたりするのね…
毛利小五郎
毛利小五郎
あぁ、美人は美人で大変だなぁ、




時刻は午後12時28分。
気がつけば、正午を回っていた。

毛利小五郎
毛利小五郎
ふー…よし!
調査といきますか!
毛利蘭
毛利蘭
早く解決してあげないとね!
毛利小五郎
毛利小五郎
よーし!
まずは情報収集だ!
毛利小五郎
毛利小五郎
勤めていた会社に着いて調べるか!




そう言い、小五郎はパソコンを開いた。

























時刻は午後23時52分。
今日が終わろうとしている
人々は眠りについている。
が、彼はまだ眠りにつかない。
いや、眠りにつくことが出来ない。
未来のこの国のために、
そう、正義のために。
だが、日付が変わる頃には
闇に蠢きうごめき影と共に動く、奴ら・・と共にいるのだ
正義のために───────
降谷零
降谷零
(ふー…そろそろ移動か、)
正義の鎧スーツを脱ぎ、影を身にまとい、
彼は車内に乗り込む。
運転中の車内で、ふと、昼間の彼女を思い出した。


瞳を閉じて、己を正す。
あぁ、だめだ。
疲れているのか。この仕事の前には余計なことは考えないようにしていたのに。
感情を、制御しなければ。
この国は、守れない、と。







瞳を開き、遠い昔の公園の景色を











───────頭からそっとかき消した。

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