第15話

きっと確信犯
1,778
2021/10/05 10:17
私
ふー…面白かった…
分厚い本を閉じ、ふと、自身の時計を見て驚いた。
私
やだっ!もうこんな時間!?
その声に、隣で本を読んでいた少年も、
江戸川コナン
江戸川コナン
わあっ!ホントだ!
私
私、そろそろ帰らなくちゃ…
私
今日はありがとうね?コナン君。
江戸川コナン
江戸川コナン
うん!大丈夫!
江戸川コナン
江戸川コナン
僕も楽しかったよ!
ガチャ
沖矢 昴
沖矢 昴
おや、あなたさん。お帰りですか?
私
はい、長居してしまってすみません。
沖矢 昴
沖矢 昴
いえいえ、本を読んでいて時間を忘れてしまうことはよくありますから。
私
フフッ そうですよね。
江戸川コナン
江戸川コナン
あぁー!そうだ!
私
?どうしたの?コナン君。
江戸川コナン
江戸川コナン
あなたさん、一人で帰っちゃうの?
私
え?
江戸川コナン
江戸川コナン
だって、まだ捕まってないんでしょ?
私
…えぇ、まぁ…。
沖矢 昴
沖矢 昴
まだ捕まってない?
江戸川コナン
江戸川コナン
あなたさん、ストーカーにあってるんだ。
沖矢 昴
沖矢 昴
ホー……
まぁ、これだけの美人なら…。
江戸川コナン
江戸川コナン
だから、夜の道1人で歩くの怖いかなって…
いつもより、1オクターブ高い声で話すボウヤは確信犯だ。
私
ま、まぁ、大丈夫よ!
沖矢 昴
沖矢 昴
それは危険ですね。
沖矢 昴
沖矢 昴
もし宜しければ、私がお送り致しましょうか?
私
え!?
江戸川コナン
江戸川コナン
ほんとー?
江戸川コナン
江戸川コナン
良かったね!あなたさん!
私
い、いやいやそんな!
私
ご迷惑ですよ…
私
ここからそれほど遠くないので…
江戸川コナン
江戸川コナン
僕も途中まで一緒に帰ってもいい?
そう言い、コテン と首を傾げあなたさんを上目遣いで見つめるボウヤは何度も言うがやっぱり確信犯だ。
私
か、可愛い/////
私
ハッ! じゃなくて!
で、でも、そんなまた・・送って貰う訳には…
江戸川コナン
江戸川コナン
??
沖矢 昴
沖矢 昴
また?ですか?
江戸川コナン
江戸川コナン
前に誰かに送って貰ったの?
私
へ?あっ…
私
少し前に、安室さんに…
江戸川コナン
江戸川コナン
(あー…なるほどな
沖矢 昴
沖矢 昴
(安室君か、
おそらく、毛利探偵に依頼にでも行ったんだろう。
私
それに、ストーカーの件は毛利さんに依頼もしていますし…
やはりな。
江戸川コナン
江戸川コナン
えー…でも僕、お姉さんと一緒に帰りたかったなぁ〜…
誰に教わったのか、
おそらく、あの母親か。
ウルウルとあなたさんを見つめるボウヤはやはり…
……まぁ、今はそのことはいいとして、
沖矢 昴
沖矢 昴
でしたら、毛利探偵事務所までお送り致しましょうか?
私
へ?
江戸川コナン
江戸川コナン
え?
沖矢 昴
沖矢 昴
コナン君もいる事ですし、
沖矢 昴
沖矢 昴
依頼されたストーカーの件がどれほど進展しているか、最近はどうなのか…
沖矢 昴
沖矢 昴
色々と、
毛利さんともお話出来るのでは?
江戸川コナン
江戸川コナン
わぁ〜そうだね〜!
昴さん、さっすがー!
江戸川コナン
江戸川コナン
ね?いーよね?あなたさん!
私
えっ、あ、その…
江戸川コナン
江戸川コナン
僕蘭姉ちゃんに電話してくるー!
そう言い残すと、タッタッタッと、少年は部屋を後にした。
私
あっ………コナン君…
沖矢 昴
沖矢 昴
元気ですねー。






























まぁ、もなるべくここから離れたくないんでね。
分かるだろ?─────────────ボウヤ。

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