第143話
ライバル校③
開会式が終わって夜ご飯兼交流会が行われた。
開会式の時に目をつけた6人組の中
身長が小さい可愛らしい男の子が
給水機で一生懸命6個のコップに
水を入れているのを匡也は指をさす。
匡也と莉玖が水をいれている子こ
両脇に立って匡也が話かける。
匡也がさつきに握手を求める。
さつきが手を出して匡也の手を握ろうと
するとさつきは後ろからぐいっと肩を抱かれ
匡也から引き剥がされる。
さつきが慶一郎の方を見ると片腕で自身を抱く
慶一郎が鋭い目で匡也を睨みつけていた。
慶一郎がさつきの腕を掴んで
去ろうとすると莉玖(オレンジ)が
慶一郎の耳元で囁いた。
慶一郎は一瞬にして反応してしまい気づけば、
莉玖の首元に杖を当てて、胸ぐらを掴んでいた。
この状況に驚いて手が出ないさつきと匡也が
棒立ちになっていると各学校のテーブルにいた
友達が駆け寄ってきて2人を引き離す。
引き剥がさてた慶一郎にさつきが抱きついて、
そのさつきの頭を撫ぜると落ち着きを取り戻す。
涼雅は慶一郎の肩を叩いて、慶一郎をテーブル
に誘導しながら莉玖を睨みつけた。