「 おまえ俺のこと好きやろ?笑 」
そう嘲笑うあいつ。
藤井流星。
悔しいけど私の好きな人、、でもある。
『 はい?おまえを好きになるくらいやったらそこら辺の虫に恋した方がましや、ぼけ 』
「 は? 」
〈 仲ええな〜ほんま笑 〉
そう優しく笑う彼。
神山智洋。
私の1番の理解者。
「 こんなやつと仲ええとか俺のレベルも落ちたもんやな。← 」
『 は?何様やねん 』
「 藤井様やけどなにか? 」
〈 あー、もー終わり!なんでいつもそーなるん?笑 〉
『 あいつが悪い。』
「 そいつが悪い。」
〈 はいはい笑 〉
〈 あ、やば。時間や。大学行かな。〉
『 あ、ほんまや。じゃあ神ちゃん行こ! 』
「 おい、俺は? 」
『 え?あんたは藤井様なんやから執事がお迎えに来るんやない? 』
「 は?あほなん? 」
『 あんたにだけは言われたくないんやけど 』
〈 あああ!!もう!1人で行くで!? 〉
『 それはいやや! 』
〈 はいはい、じゃあ3人で行こな? 〉
『 …はーい 』
ああ、無理だ。あいつを好きだなんて口が裂けても言えない。
※ みんな同じ大学の大学3年生
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。