私が生まれてから5年が経ったある日、
「お嬢様!お嬢様のお兄様がお帰りになられましたよ!」
「おにいちゃん?」
「はい!そうです!」
私にお兄ちゃんなんていたんだなぁ
「皆様ロビーにいらっしゃいますが、お嬢様も行きますか?」
「うん!いく!」
お兄ちゃんにも会ってみたいし行くか!ていうかこのメイドさん毎回お世話してくれるけど名前分かんないな。聞いてみるか。
「ねえ!メイドさんのなまえはなんていうの?」
「私はオフィシー・ジョーヌと言います。ジョーヌ子爵家の三女です。」
「そうなのね!おしえてくれてありがとう!じゃあオフィイってよんでいい?」
「はい!是非そう呼んでください!」
オフィと話している間にロビーに着いた。
「あ、フルシー。こっちにいらっしゃい」
お母さんに呼ばれた。お母さんの隣に行く
「フルシー。お兄ちゃんのディアロスよ。」
わお、お兄ちゃんすごいイケメンだ!とりあえず挨拶しよ
「はじめましておにいちゃん!よろしくね!」
「うん。よろしくね。ディアって呼んでね」
「わかった!ディアおにいちゃんってよぶね!」
たららたったったー フルシーナに優しそうなディアお兄ちゃんができた!って感じかな!前世じゃいなかったから嬉しい!そうだ!お兄ちゃんと遊んでみよう!
「おにいちゃんあそぼ!」
「いいけど、何して遊ぶ?」
「まほうやろ!」
···沈黙が走った。あれ?なんか悪い事言ったかな?
「フルシー。貴方にはまだ早いわ。それに危ないのよ!」
それくらいわかるよ。
「まりょくぼうはつするといたくなるんでしょ?」
「最悪の場合死ぬかもしれないのよ!」
マジすか。それは知らなかった。
「まあいいじゃないかティナ。1回やらせてみよう」
お!お父さん優しい!
「いいの!」
「いいぞ、でもお父さんかお母さんかお兄ちゃんが見てる時だけな」
「やったあ!ありがとう!」
「じゃあ練習場に行こうか」
そんな所があるのか
「練習場ってどこ?」
「ついておいで」
私はお兄ちゃんについて行った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。