ボクはランダル家の三女だった。姉達はとてつもなく美人で、美しい物にしか目がないお母様は姉にしか興味が無く、ボクを見てくれない。ボクはお母様の目を引こうといっぱいお手伝いをした。でもお母様は何も言ってくれない。1回お母様に聞いてみた。
「なんでボクには目を向けてくれないの」
でもお母様は
「貴方が美しくないからよ」
と言った。ボクはこう考えた。
「お姉様を殺せば僕を見てくれるかもしれない」
ボクは必死で暗殺術を身に付けた。姉を殺すために。ある日の朝、姉を1人殺した。初めての人殺しだった。だがそれは逆にお母様を怒らせる事となった、そしてボクはランダル家を追放された。ボクは暗殺者として生きるようになった。だが、暗殺を依頼されても依頼主しか殺さなかった。
ある日、スラムにいたらいきなり家名をあげようと言われ僕はノワールという家名をもらった。正直意味が分からなかった。
「この家名を主にしたい人に言うんだよ」
と言われ、絶対そんな人出来ないなと思いながらフラフラと歩いた。そして僕は大きな屋敷に入ってしまった。見つからない様に屋根裏部屋にいたが小さい子供に見つかってしまった。これが僕と生涯の主の出会いである。
「大丈夫?」
子供が言った。思わず
「誰だ、貴様!」
と言ってしまった。ああ、失敗した。そう思った。でも、
「あなたこそだれよ!ていうかひとにきくまえにじぶんからなのりなさいよ」
と言われた。びっくりした。この子との話は面白かった。そしてちゃんと名乗った。少し下の歳くらいだろうし友達になりたい。そして今試験を受けている。絶対に受かってやる!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。