無詠唱で教会にきた。無詠唱だからバレないよね?ていうか変装した方ががいいよね?あー、幻覚魔法欲しいな。
ピコン☆ スキル幻覚魔法をゲットしました
お!きたー!ディーオありがとう!じゃあ使おう。想像すればいいのかな?あ、でも隠密した方がよくないか?隠密しよ。······はい、できた。無詠唱の方がいいでしょ。念話で話そうか。
(エルリナ?隠密してね)
(え?ボク出来ないの隠密)
(じゃあかけるわ)
(はいよ······お!かかった!)
(かかった?じゃあ付いてきてね)
私達は魔力が反応する方に行った。そこは教会の最上階だった。なんか儀式してるな。悪魔召喚とかだったりして。なんか言ってるな。
(なんか言ってるね)
(ねぇあるじ、あれ悪魔召喚してるよ?しかも3体)
(マジで?止めた方がいい?)
(いや、悪魔で鍛錬しよ?)
(いいよ?でも階級がわかんないからさ)
(あるじなら勝てるから大丈夫)
(召喚してる人皆倒れたけど大丈夫かな?)
(あー、死んじゃったね。悪魔召喚する時魂使うからね)
(ということは召喚されたのかな?)
(うん!1番強いやつだね!順番に出てくるよ)
(お!やった!1番目は誰かな?話しかけてくる!)
(気をつけてね!)
私は歩いて悪魔のいる所に向かった。
お?あの人かな?
「こんにちは悪魔さん!私はフルシーナっていうの。フルシーって呼んでね!」
「小娘。なぜお前のようなのがここにいる。」
「小娘って言わないでよ。ちょっと道に迷ったら強そうな悪魔さんが召喚されてたからさ」
「そうか!我と戦いに来たんだな」
「うん!殺ろうか!」
「ああ殺ろう!」
悪魔は武器はなく興奮している様だ。私も初めての戦闘にちょっと興奮している。お父さんに剣ならっておけばよかったかも。私は身体に魔力を纏わせる。緊張が漂っている。次の瞬間
「はっ!」
悪魔が殴りかかってきた。
私は防御魔法ですかさず受ける。そして魔法を放った。
「氷槍!」
《ドドドドド》
無数の氷の槍が悪魔を襲う。
「くぁっ!」
多少はダメージを負ったらしい。
「なかなかやるではないか」
「ありがとっ!」
魔力の寄せ集めを放った。
だが悪魔はそれを避け、魔法を放ってきた。
「闇槍!」
《ドドドドド》
貫通しやすい事で評価の闇の槍が降ってきた。
私は避けようとするが間に合わなかった。だが不思議とダメージは感じられない。多分魔力を纏っているからだな。
「じゃあ!中で待っててね?」
「氷獄!」
私は氷魔法を使って決して解けない氷の檻を作り悪魔を中に入れた。あれ?なんか固まっちゃったみたい。次来たな。
「こんにちは悪魔さん!私フルシーナっていうの。フルシーって呼んでね!」
「うん、よろしく〜。ところでそこのやつって君がやったの?」
「うん!君もああなりたい?」
「いいや、ああなりたくはないね」
「じゃあ大人しくしててね」
「はいはい」
よし、戦わなくて済んだ。次ー!
「こんにちは悪魔さん!私はフルシーナっていうの。フルシーって呼んでね!突然だけど貴方はああなりたい?」
「俺がああなる訳なかろう」
「じゃあバイバイ」
「氷獄」
よし。おっけーだな。皆使えそうだしちょっと仲間にしたいな。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。