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2020/02/05

第2話

「悲しい思い出」
千春の過去

私はとても貧しい家だった。みんながびっくりするぐらいに。
でも、おばあちゃんは、勇気があって、強くて、いくつになっても美しかった。おばあちゃんは、私のことをいつも見てくれた。お小遣いもくれた。
父と母は貧しいのに、どこからお金が来るのだろうと思っていた。おばあちゃんは私がとても小さい時、鬼の首を切ったことがあると言った。絶対に嘘だと思っていたけど、そのまま話を聞いていた。
私の家にはおばあちゃんのご先祖様が残していったという刀があった。私も、私の妹もそれは飾り物だと思っていた。刀のつばが、桜の花の形で、色もそうだった。その刀で、おばあちゃんのお母さんは、自分の娘を自分の手で守っていたという。
おばあちゃんは私にある二つのものを必ず繋いでほしいで欲しいとハッキリとした声で言った。
一つはこの刀でもう一つは髪飾りである。こちらは鮮やかな薄いピンク色の桜がモチーフだった。とても綺麗で、妹がいいなぁと呟いていた。この様子を見ていたお母さんがおばあちゃんに、別にそこまで言わなくてもと言っていた。
12歳の頃、おばあちゃんとお母さんは大きな喧嘩をした。そのまま力を無くしたのか、おばあちゃんはそのまま息を引き取った。どうして喧嘩などしたのとお父さんが泣きながら言っていた。
その日の夜、おばあちゃんが炊いていた線香を立てなかったからかはわからない。買い物から帰ってきたとき、我が家は血だらけになっていた。妹はどこだと私は裏庭に行くと大きな鬼が妹を食べているところだった。
私は思わず叫び声をあげてしまったせいか、鬼はこちらに気づいてしまった。足がすくんで動けない。尻もちをついたところに紙切れがあった。
お母さんの字で、「ごめんね。千春、本当にごめんね。」と書いてあった。
その時、私は泣いていた。お母さんのことはずっと嫌いだったのに。鬼はまた近づいてくる。私が目をつぶった時、ガンと音がした。不思議と痛みが無い。
恐る恐る目を開けると、「...だれ」
そこには大きな人影があった。