そう言って鬼の首を何回切ったことか、千春はため息をついた。今日が最後の7日目だから、最後だと休むとすぐに鬼がやってくる。千春はもう体がクタクタだった。その時目の前で人間が倒れていることに気づいた。
声をかけるが、返事がない。首元に手を当てるともう脈がなかった。周りを見回すと5人ぐらいの人が倒れていた。そう千春が確認していた時、体が大きい鬼が千春に声をかけてきた。
そう言うと、
その瞬間、千春の頭の中で何かがブチッと切れた。同時に鬼の首に切りかかる。
そう鬼に刃を当てるが千春は愕然とした。
振り抜くことができなかった。腕に力がなかったのだ。そんなことを考えていると、鬼の腕に乗っかっていた千春は地面に振り落とされていた。
そのまま鬼が近づいてきて、
と言ってくる。
もうダメだと思っていた時、
という声が聞こえた。
そこにはある人がやってきていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。