第3話

「助けてくれた人」
195
2020/02/04 19:00
作者
作者
今から書くせりふなどははすべて千春の過去です
もう私死んだと思って目をつぶった先は目がくっきりとしていて、眉毛が濃い人で、大きな刀を振ってその鬼の首を瞬く間に切っていた。
まだわからない人
まだわからない人
大丈夫かそこの少女!!
そう言われ、我に返って私はありがとうございますとお礼を述べた後、
赤坂 千春
赤坂 千春
あなたは誰ですか?
と怯えながら聞いた。すると、
煉獄 杏寿郎
煉獄 杏寿郎
俺は鬼殺隊の柱、煉獄杏寿郎だ!!
と言った。
赤坂 千春
赤坂 千春
煉獄...!!
私は聞き覚えがあった。亡きおばあちゃんの話の中から出てきたからである。
赤坂 千春
赤坂 千春
中村春菜という名前を知っていますか?
と聞いた。何故かと言うと、おばあちゃんの名前だからだ。
煉獄 杏寿郎
煉獄 杏寿郎
ああ、知っているぞ、元「春柱」だったからな。強くてとても美しい女性だった。
私はについてある程度は知っていた。ただ「柱」だということは初耳である。私は大きく深呼吸をして続けてあることを聞いた。
赤坂 千春
赤坂 千春
どうしたら鬼殺隊員になれますか?
この時から私は鬼殺隊に入りたいと決意していた。
煉獄 杏寿郎
煉獄 杏寿郎
君は鬼殺隊員になるつもりかな?もしなったとしても、君たち家族は望まないかもしれない。仮に君のお母さんはどうだったのかな?
私は言葉を失ってしまった。だから喧嘩していたのかと納得すると同時に拳を握りしめて閉ざしていた口を開いた。
赤坂 千春
赤坂 千春
母とおばあちゃんのことは、この際関係ありません。
煉獄 杏寿郎
煉獄 杏寿郎
辛く、悲しいことや、うまくいかなくなっても、誰も助けてくれないし、君は命を落とすかもしれない。それでも良いのか?
ふわりと煉獄さんと私の間を風が通り抜ける。私は続けて言った。
赤坂 千春
赤坂 千春
今日、私は大切な家族を亡くしました。人の命をバカにしてみすみすと殺していく鬼をこの世に残したくないのです。そして今、鬼によって殺された別の家族や人々を1人でも多く救ってあげたい。みんなもう私と同じ気持ちにさせたくないのです。
泣きながらでもハキハキとしっかり聞こえる声で続けて言った。
赤坂 千春
赤坂 千春
それぐらいの決心はもうついています。どうか教えてくださいますでしょうか。
煉獄 杏寿郎
煉獄 杏寿郎
…。
この時、煉獄の心は二つに揺り動かされていた。

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