あなたside
行く先もなく走って…着いたのは、恋屋敷だった。
そうして、一連の出来事を師範に全て話した
私が、どうしたいか?
…そっか、私達は鬼殺隊。
そうやって過ごしているんだから、いつ死ぬかなんて分からない
そんなの、1つに決まっている
過去のことなんて、消せないし…!
師範は、私をそっと抱きしめてくれた
我慢しきれなくて、私は大声を上げてその場で泣き崩れた
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私がやっと泣き止んだ後、師範の口から衝撃の事実を聞かされた
時透さん、そんなことまで…!
師範が言うんだからきっと間違いないんだ…!
だったら尚更…
私の気持ち、彼に伝えたい!
師範は、笑顔で私を送り出してくれた
………………なんて言っても、勇気が出なくて
気づいた時には、次の日の晩。
彼は、昨日と同じ場所にいた。
____そろそろ、勇気出して
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。