第14話

No.14
1,658
2019/07/06 12:50
あなたside






彰吾
彰吾
·····、
片岡
片岡
·····、




お互いに言葉を発しないから、
腰にまわされた手に意識が集中して
恥ずかしくなってくる。







彰吾
彰吾
·····顔、赤くなってる、




指で頬を撫でられ、余計に顔に熱が集中する。





片岡
片岡
·····ぁ、えっ、と、。





目なんか合わせられなくて、
ずっと逸らしたまんま。








片岡
片岡
...は、恥ずかしいです、
彰吾
彰吾
·····あ、ごめん





そう言ってゆっくり腕を離す彼。






片岡
片岡
...すみません。








体も離されてしまって、
さっきまでの瞬間が夢のように感じる。






彰吾
彰吾
...怪我ないならよかった、
彰吾
彰吾
また会えてよかった(ボソッ)
片岡
片岡
はい·····
片岡
片岡
え?





そう言って、お辞儀だけして、その場を離れようとする。








すると、後ろに戻される感覚。





片岡
片岡
·····っわ、
彰吾
彰吾
·····あのさ、
片岡
片岡
はい、?
彰吾
彰吾
連絡先、教えてよ





·····へ?



え、あなた自分の言ってることの意味、
分かってますか?









何も分からない相手なんですよ?
って言いたくなる。





片岡
片岡
え、何言って...
彰吾
彰吾
...本気
片岡
片岡
でも、私、ほぼ初対面ですよ、?
彰吾
彰吾
それでもいい
片岡
片岡
もし私がなにか企んでたら·····
彰吾
彰吾
...君は絶対そんなことしないでしょ?
片岡
片岡
·····、




そりゃあ、そうだけど、。







彰吾
彰吾
はい、携帯貸して。
片岡
片岡
·····はい。





渋々携帯を渡す




何やら、色々操作して、
あっという間に戻される携帯。








画面を見るとLINEの友達に、『彰吾』の文字が見える






名前がしれたことが嬉して。
交換できたことが嬉しくて。




それが、嘘みたいで、
夢の中にいるようで、自分の頬を抓ってみる。





片岡
片岡
·····いたい、




ふっ、と聞こえる笑い声。


画面から顔を上げると、
顔を少し逸らして、笑ってる彰吾さん、?




彰吾
彰吾
そんな事しなくても、現実だから、




ちゃんと連絡してね、あなたちゃん


って爽やかに言って、立ち上がろうとすると同時にエレベーターがポーン、となる




2人して振り返ると



片岡
片岡
え、?
彰吾
彰吾
え、
渡辺千恵
渡辺千恵
あ、
友達
わーお






エレベーターに2人で乗ってる千恵と彰吾さんといた人








どゆこと?

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