第38話

37話
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2020/05/12 10:00

  朝早く目が覚め、身体を起こすと



  机に俯せて寝ているユンギさんが目に入った。



  もしかすると、昨日あのまま



  眠ってしまったんだろうか。




  起こさないようにそっと近付くと、



  
  昨日飲んだ薬の袋が目に入った。 




  躊躇いながらも手を伸ばすと





🐭「 人のものに何触ろうとしてんの? 」




  目が覚めたのか、



  ユンギさんがじろっと私を睨んだ。




 『 ごめんなさい、気になって、、 』




🐭「 教えてやろうか?なんのために飲むのか、 」




  片方の口角をあげ私に聞いてきた。



   
  聞きたいけど、聞くのが怖い。



  
  黙っていると、




🐭「 病気だからだよ、 」




  そうぶっきらぼうに告げた。




  その寂しげな顔で、嘘をついていないことが




  分かってしまう。




 『 死なないですよね、? 』





  恐る恐る聞くと、




🐭「 死ぬわけねぇだろ、馬鹿 」




  くしゃっと笑って私の頭を撫でた。




 『 良かった、、 』




🐭「 ん。お前先に下降りたら? 」




 『 そうしますね、 』




  
  扉を閉めると力が抜け、その場に崩れ落ちた。




  もちろん、安堵してだ。




  でもそこで気がついた。




  命に関わらないものなら何で、




  昨日泣いていたのだろう、、

   


 『 いや、ユンギさんが死なないって言ったんだから 』



  浮かんだ疑問を振り払った。

    

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