🐭「 更衣室連れていきます 」
それだけstaffさんに告げ
私をお姫様抱っこで連れてきてくれたユンギさん,
でも 正直まだ 状況を理解出来ていない
スアさんと撮影していたユンギさんがどうして…
🐭「 腕 痛いのか ? 」
無意識のうちに右腕を抑えていたようで
ユンギさんが心配そうに訪ねる
『 いや 大丈夫です…! 』
めくれていた裾を直し パッと手を放すのを
見届けたあと
🐭「 足とか大丈夫か ? 」
私の前にしゃがみこんで ユンギさんが足に手を触れた
割れ物を扱うかのように探る手に 顔が熱くなった,
だけど それよりもテヒョンさんが気になる,
ぼんやりしていると
『 痛ッ 』
身体に鋭い痛みが走った
🐭「 悪りぃ 」
下をみると 血が滲んだ所を消毒してくれているところだった
『 全然です ありがとうございます 』
不器用な手つきで手当をする ユンギさんが愛おしかった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!