私を呼んだくせに、
まだユンギさんにキスのことを謝るスアさん。
『私、ちょっと飲み物買ってきます!』
聞いていたくなくて、部屋の外に出た。
しかし、部屋を出たのは良いけれど、
何もすることがない。
V LIVEまでの間は、
撮影のセットのところで待機するように
言われているのだ。
staffさんに確認もとらず勝手に部屋を出て
怒られるのは間違いないだろう。
そう考えると更に憂鬱な気分になった。
『自販行こ、、』
廊下を歩いていると、
🦁「どこ行くの?」
後ろからテヒョンさんに声を掛けられた。
『別に、テヒョンさんには関係ないです。』
そのまま歩きだそうとすると、
テヒョンさんが前に立ちはだかった。
『何がしたいんですか?』
『反日が日本人と話していいんですか?』
🦁「ユンギヒョンと俺への対応の差 ㅋ」
面白そうにテヒョンさんが笑う。
『はぁ、反日のくせに私に関わらないで下さい。』
今度こそ歩きだそうとすると、
🦁「反日じゃなかったらいいわけ?」
『はい?』
テヒョンさんの質問の意味を一瞬理解出来なかった。
🦁「俺、別に反日じゃないんだけど、」
何を言っているのか、本当にわからなかった。
真剣な眼差しで、
でも、挑発するような口調で話すテヒョンさん。
🦁「別に信じなくてもいいよ、」
そのままスタスタと去っていった後ろ姿を
見送ることしか出来なかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!