第6話

第6話
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2018/03/14 09:27
先輩は、わたしの憧れでした。
あなた

………⁈

必死に文字を追う。



先輩は、わたしの憧れでした。

先輩と話すときにはいつも緊張してしまい、
いつものわたしはどこかにいってしまうんです。
そういう態度で先輩を苦しめていることがわかっていても、それでなおさら緊張してしまうんです。
コンクールの先輩のソロの時、わたしは何も言えませんでした。

声をかけることで、先輩を逆に苦しめてしまうと思ったからです。

後から思い出して、あの時どうすればよかったのかなぁ、なんて、無駄なことを考えてしまう、

臆病者なんです。




わたしは、不器用なんです。
だから、言いたいこともうまく言えないのですが、

ひとつだけ、どうしてもあなた先輩に言いたくて、言えなかったことがあります。







あなた先輩、––––––