第3話

第3話
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2018/03/13 22:26
家に帰ると、すぐにベッドに倒れこんだ。

結局、ひまりちゃんとは、
あの後しゃべれなかった。

目を閉じると、部活での出来事が次々に浮かんできた。


コンクールでの、ソロ。
そういえば、あれを失敗したとき、
みんな慰めてくれたな。

ホンネを出していいなら、
あのときは放っておいてほしかった。

自分に向き合いたかったから。

声をかけてこなかったのは、
ひまりちゃんだけ。

ひまりちゃんは、わたしに声をかけるのが嫌だったんだろうなぁ。


どうしてだろう。




不意に、寂しさがこみ上げてきた。

もう一度、ぎゅっと目を閉じると、
目尻から涙がこぼれてきた。


––––––やっぱり、相性が合わなかったのかな………––––––。

とりあえずそう言うことにすれば、
楽になれる気がした。


それでも、もっとできることがあった気がする。


あなた

…ふぅ……


後悔は、残したくなかったのに。

残したく、なかったけれど––––––。