体に登った熱が引かない……。
何か言いたげな目をしてたから、覗き込んだらこれだ……。
恥ずかしくて死にそうだよ!!
彼らは直ぐにハグをしてきたり頭を撫でてきたりする。
そんなことにはもうだいぶ慣れてきたと思ってたのに…、
まさか、き、キスとかするとか思わないじゃん!!
もうドキドキしすぎて心持ちませんよ……。
彼にとってさっきのキスは特に意味もないだろうし、きっと吸血関連でしてしまった行動なんだと思う。
でも!いきなりあんなことするのはなかなか恥ずかしいじゃん!
結局また1人でじたばたとする羽目になった。
うらたくんが来る前も来たあとも恥ずかしくって死にそう……。
枕を1人でぎゅっと抱き締めながらそう思う。
………こんなんで私やって行けるのか…
なんていう漠然とした不安が私に芽生えたが、まぁスペックが鬼高いみんなが何とか支えてくれるだろう…。
まぁ危機を及ぼしてるのもあの4人なんだけどね?
ボスっとベットにもう一度倒れ込む。
(志麻くん大丈夫かなぁ……)
下手に会いに行ったらみんなに怒られちゃいそうだし、志麻くんもまだ体が十分に治ったとも限らないからなぁ。
ただ私は心配することしかできない……。
抱えた悩みは解決されずにズルズルと、心の中で引きずることしか出来ない。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。