そこでてっちゃんが見たものとは!!
『カッコイイーーーーーーー』
「んっ?」
てっちゃんが目にしたのは、花郎をテレビにかじりついて夢中で見ているあなたちゃん。
「なーんだ、花郎見てたんだ」
ちょっぴり安心したてっちゃん。
「こうなったら、びっくりさせちゃおっと♡」
ゆっくりあなたちゃんに近づく5歳児発令中のてっちゃん。
「(o´罒`o)ニヒヒ」
『パンリュ♡かっこいい♡』
「えっ。パンリュ??ハンソンじゃなくてパンリュ????」
ドスン
↑
てっちゃんが尻もちついた音です。
『ヒャッ。てっちゃん帰ってきてたの?』
↑
やっと気づきましたね。あなたちゃん。
「もーーーーーーーーーー」
「ずーーーーーーっと前から帰ってきてたよ」
「あなたが気づいてないだけで」
『そーだったの?ごめんね』
『てっちゃん?どうして泣きそうになってるの?』
↑
はい。今てっちゃん泣きそう。いや、泣いてます。
「どうしてって。決まんてんじゃん。」
「あなたが今、パンリュかっこいいーとか言うから。ハンソンよりも、てっちゃんよりもパンリュなんでしょ?いいもん。もう知らないもん!」
「パンリュに夢中で僕が帰ってきたのも気づかなかったんでしょ?僕は早くあなたに会いたくて急いで帰ってきたのに!!」
『ごめんね。てっちゃん。そんなつもりじゃなかったんだけど。』
↑
いつもは優しいてっちゃんが珍しく怒って思わず泣きそうなあなたちゃん。
「あっ。ごめん。言い過ぎた。」
『ごめんね。でっぢゃん。』
↑
泣きすぎて上手く言えないあなたちゃん。カワイイ♡
ギュッ。
てっちゃんココですかさずハグ。
「ごめん。僕も悪い。」
『ウワーーーン😭』
ーーーーー5分後ーーーーー
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。