ーーーーー5分後ーーーーー
『ごめんね、てっちゃん。』
『夢中になり過ぎて気づいてあげられなくて。』
「ううん。僕も。急に怒ったりしてごめんね。」
「びっくりさせちゃったよね。」
「でも。気になるから聞くけど。」
「あなた、ハンソンよりパンリュなの?」
↑
やっぱり気になっちゃうのね。
『そんなわけないじゃん!あなたが一番好きな花郎はハンソンだよ』
「じゃあ何でパンリュかっこいいなんて言ったの?」
『それは、そのシーンのパンリュがすっごくかっこよかったから。そのときハンソンいなかったし。』
「そーだったんだ。」
『てっちゃんさ。もしかして、嫉妬しちゃったの?』
「そりゃ、嫉妬するに決まってんじゃん!」
「大好きな人が、自分以外の人のことかっこいいとか言ったら嫉妬くらいするよ!」
「僕はね。あなたが思ってるよりもずーっとあなたのことが好きなんだよ。大好きなんだよ。愛してるんだよ。」
『てっちゃん。』
↑
予想外なてっちゃんの言葉にびっくりあなたちゃん。
『あなたも。てっちゃんのこと好き。大好き。愛してる。』
『てっちゃんが1番だよ。』
『でもね。てっちゃんは防弾少年団で、沢山ファンがいて。いつかてっちゃんがどこか遠くへ行っちゃう気がして怖い。』
「そんなふうに思ってたの?」
『うん。てっちゃんが人気になる度に怖くて辛くて苦しかった。てっちゃんがいないとき、泣いてることもたくさんあった。』
ギュッ。
「あなた。心配しなくていい。僕はどこにも行ったりしないのよ?ずーっとあなたの側にいるよ?」
『てっちゃん。(。•́ωก̀。)…グス』
↑
ずーっと思っていたことを言えてちょっぴり安心したあなたちゃん。またまた泣きそうになっちゃったみたいです。
「あーもー、泣かないでよー」
「ほら、笑って?僕が大好きなあなたの笑顔みせて!」
『てっちゃん。彼氏になってくれてありがとう♡』
「彼女になってくれてありがとう♡」
今日はなんだか大人なてっちゃんでした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!