第4話

1話
123
2021/11/27 13:13
入園式に入学式に入社式、4月は多くの人が新たな道へと進む季節だと思う



私もその多くの1人として、烏野高校に新しい道を定めた
「中学で泣いてしまったのは恥ずかしかったな、、、、でもあの悔しかった試合を糧にして、高校では絶対に勝ち上がってやる!」



とか



「緊張するな、、、、でも高校はどんな感じなんだろ、楽しみだな」




とか


色々考えて、思いながらここの高校に来たわけですよ




なのに、、、、なのになんで、、、、なんで、、、、





あの時泣いたのを見られたのが恥ずかしいから千鳥山中の男バレ部員にはあまり会いたくないなぁ(笑)

なんて数分前まで思ってたのに、、、、









なんで、、、、なんで、、、、














西谷 夕
なんであなたがここにいるんだ!?
遊馬 あなた
なんで西谷がここにいるの?!
遊馬 あなた
え?!いや、え?!
西谷 夕
お前もここにしたんだな!おはよー!!
遊馬 あなた
あ!おはよう!いや、うん、そうだけど、待って待って
思ってはいたけど!いたけれども!!実際会うとやっぱりあの時泣いたって事実が恥ずかしさとして込み上げてくるッッ


あまりに恥ずかしくて私はバッと手で顔を覆う




その手の隙間から西谷を見ると、案の定きょとんとしたら様子でこちらの様子を伺っていた



まぁそうだよね??西谷だし???気にするはずがない、よね??




うんそうだ、と自分を制しながら私は深呼吸を繰り返した
遊馬 あなた
すぅぅ、、、、
西谷 夕
西谷 夕
おい、どうしたんだよ
遊馬 あなた
き、奇遇だね、西谷
と、とてもぎこちない会話になってしまったッッ、、、、
西谷 夕
おう!奇遇だな!
、、、、
遊馬 あなた
に、西谷はどうしてここに?
西谷 夕
ふっ、、、、
西谷 夕
知りたいか、、、、?
遊馬 あなた
え、いや、うん、まぁ、、、、
西谷 夕
俺が烏野に来た理由はな、、、、!!女子の制服が好みだったからだ
西谷 夕
すごく
遊馬 あなた
、、、、えー
西谷 夕
しかも男子は学ランだし家から近いし!!即決めたぜ!!
遊馬 あなた
、、、、後半はともかく、前半は聞かなかったことにしとくね
西谷 夕
西谷はきっと何が悪かったかあまり分かってないのであろう、口を開けて頭にハテナを浮かべている




欲望のまま本能のままに生きるやつだからなぁ、、、、
でもまぁとりあえず、
遊馬 あなた
クラス、見に行こうか
西谷 夕
おう!
西谷は快く頷いてくれた

まぁ断る理由もないと思うんだけど
西谷 夕
クラスと言えば、俺ら中1の時にしか同じクラスになれなかったよなぁ
遊馬 あなた
そーいえばそうだね
私と西谷はクラスの掲示されている場所に向かう



その途中で私は中学生までのことを軽く思い出す














小学校時代、私は親の都合で色々な所を転々としていた



最初は持てはやされた、けど、私は女の子にしては背が高く、その割に性格は引っ込み思案だったから、どの学校に行ってもいじめられることが多くて



でもすぐに転校するし、私が少しの間耐えればいいだけ、ずっとそう思ってたのに、中学生になる時期に合わせて親は離婚。中学からは引っ越さなくても良くなってしまって


私はちゃんとした友達の作り方なんて知らなかったから



ただひたすらに4月が来るのが怖くて



中学校生活、西谷が話しかけてくれたから、今の私がi((


西谷 夕
、、、、ーい?おい、聞いてるか?あなた
遊馬 あなた
え、あ、ごめん、なんの話しだっけ
せっかく人が感謝していたのに、、、、なんて思いつつ、話を聞いていなかった私も悪いので西谷の話に耳を傾ける
西谷 夕
新しいクラスの話だ!
西谷 夕
一緒でよかったな!って話してたろ?
遊馬 あなた
え!あっ!一緒?!
気づいたら1年廊下だし、、、、思いにふけるにも程があったな私、、、、少し反省しよう
西谷 夕
お前大丈夫かよ?
遊馬 あなた
あ、うん、大丈夫大丈夫、、、、
ソワソワと心配してくる西谷を落ち着かせながら、私たちは教室へと入っていった

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