第17話

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2021/07/29 11:08






『えっと…?』





何故か顔を赤くしている
ぶつかった人に反応がないため
私は困ったように声を上げた


すると
ハッとした様子で



「あぁ!ありがとうございますっす!
俺、灰羽リエーフっていいます!」



私の手を取り自己紹介してくれた



『うわぁ、身長高い…』



思わず声に出してしまうほど
身長が高かった










けんちんよりも、、大きい…。



いつの間にか東卍ことを
考えてしまっている自分で嫌気がさした



すると灰羽さん?は照れたように笑った



「確かにおれ190あるんでアハハ」



『190…』



見たこと無かった190cmの人に
目を輝かせる




『私と…約20cm差✨』



「「「「「「ウッ」」」」」」




「///」



あ、
私職員室行かないといけないんだった



急ぐように私は
口を開いた



『あ、立ち話してごめんね?
じゃあ私職員室行かないといけないから』



「は、はいっす‪⸝⸝⸝⸝⸝⸝ 」
























職員室の場所わかんないんだった
どうしよ
戻って聞くしかないか…



最悪すぎる。




急ぎ足で歩いた道を戻り
灰羽さんにまた声をかける


『あの、
職員室の場所教えてくれませんか…』





「「「「「「「可愛いかよ」」」」」」」


無事なんとか、職員室について
転入手続きを終えることが出来た



『学校だる』



なんて呟いたことは誰も知らない




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最近、水瀬が辞めた
これで良かったはずなのに


「希兎ードリンクは?」




「え、えっと、
ちょっとまっててくださいね…」




ドリンクの準備は悪いし
味はまずいし…



「希兎タオル」




「ッッッど、どうぞ」



タオルはパサパサだし
マネージャーの仕事がろくに出来ていない



前は出来ていたはずなのに
前はもっと美味しかったのに



前は…




前っていつだ…?



水瀬が居た時?




水瀬に押し付けられてるって言われてた時…?



そんなことを考えていたら
希兎が俺にかけよってきた




「ッッッごめんなさい目眩が酷くて
早退してもいいですかね…
すみませんなんも力になれなくてポロ」




あぁ、自分たちのために
こんなにも涙を流してくれる人が
他にいるのだろうか…




疑ってごめんね、希兎


「及川先輩…ポロ」




「うん、わかったよ気をつけて帰りな
体調早く良くなって」





2年支えてくれた水瀬が居なくなったって








希兎がいるから大丈夫












だよな…?





かかった霧は


晴れやしない


To Be Continued

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