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JWBL短編集🤍難関リクエスト🤍
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ばびちゃむリク!
どうしても書きたかった、
犬との主従関係、にしてみる(おい
『始まり方の可笑しい恋』、
とでも名付けましょう。
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小瀧side
俺は、飼い慣らされた。
立派な人間としてやってたんだが、
彼には通用しなかった。
彼の亡くした犬に、俺はならされている。
彼と俺の間には、ルールが存在する。
・『ご主人様』と呼ぶこと
・彼の欲求を満たすこと
・家では四足歩行すること
・人間の言葉を話さないこと
・外出は不要不急時はしないこと
正直、彼は束縛が激しい気質で、辛い生活だ。
だが、彼に従うだけで、
なんとも言えない幸福感がある。
どうやら、俺はM気質なようだ。
所詮、彼とは同類。
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あの日のことは、鮮明に覚えている。
空気感が変わって、
『濵ちゃん』じゃあなくなった。
“犬を、病気で亡くして、~”
俺と彼は、どういう風の吹き回しか、
犬と主人の主従関係となった。
𓂃◌𓈒𓐍𓂃◌𓈒𓐍𓂃◌𓈒𓐍𓂃◌𓈒𓐍𓂃◌𓈒𓐍𓂃◌𓈒𓐍𓂃◌𓈒𓐍
形だけ付き合って、生活は一変した。
彼が同棲先の家に帰ってくるまでに、
俺は『のん』になっていないといけないし、
彼は、亡くした犬と重ねてでもいるのか、
行為中、俺の事を愛しむ様な目で見てくる。
それに、どうしても俺は、
『自分を好きなんやないか』、って、
勘違いしてしまう。
そんな、単純に、
好意を向けられるのが好きな俺が、憎い。
鍵の通る音、エレベーターの開閉音で気づいた。
彼が帰宅した。
四足歩行は辛いので、
仕事のある日は程々で良いと言われている。
まぁ、俺は彼に
主導権を握られていることが
嬉しいから、四足歩行で行動しているが。
行為、今日すんねんて、笑
何故か、高揚感を持ってしまう俺は、
やはり、彼に従うのに悦んでいる。
暫しの沈黙。
俺から話しかけるのはT.A.B.O.O。
だから、そのまま黙りこくる。
不敵な笑み。
彼が、嫉妬してくれると思うと、
ぞくぞくして気持ちいい。
悦んでる事すら、
彼の前ではお見通しなのだ。
食事をする。
俺の作った食事に舌鼓を打つ彼は、
先程の、“俺の好きな威圧感”を崩していた。
マイナスイオンを放っている彼とも、
俺は全く会話をしていないが。
気がつくと、
味のしなくなった食事は終わっていた。
彼に翻弄されてから、
やけに他のものへの興味が薄れた。
落ち着きを放つ彼からの一言、
俺の体は無意識に震え上がる。
どさっ、
無造作に押し倒され、服を開けさせられる。
ちゅっ、
キスが降ってくる。
彼の独占欲に塗れたい俺は、
彼のその衝動をそのまま受け止める。
偽りの名前に、役職。
こういう行為が、1番効率がよく、気持ちいい。
浣腸もしてて、
ついでに、後ろを弄ったりもしてた。
彼に弄られる方が、余程快感だったが。
胸を執拗に弄られる。
犬の分際で、俺は開発をして頂いてる。
くりくりっ、
冷たい目を向けられると、
更に興奮を煽られる。
俺が解しておいた孔の入口に、
ナニを当てがわれる。
ドライやったら、辛い、、
ここで抵抗なんかしたら、
この心地よい関係が終わってしまう。
そう危惧した俺は、ただ従う。
ぐちゅう、♡
孔を満たす彼の物に、
更に壊して欲しいと願う。
ばちゅっ、ぐちゅっ、ずぷっ、
そう。ルールは、守らなあかん、
こくこくっ、
彼の瞳に見蕩れながら頷く。
ぐちゅっ、ごりゅっ、
わん、って言おうとしても、
どうしても喘いでしまう。
ふるふるっ、
顔を横に振る。
ご主人様の、ちゃんとした犬になりたい。
だから、鳴かなくては。
ぐちゅっ、ばちゅっ、♡
奥まで入り込んでくるそれは、
俺の心をざわつかせて、落ち着きがなくなる。
胸の鼓動が早まって、甘い声が漏れる。
足ります、これ以上されたら、
俺、快感を抑えられません。。。
彼は近くにあった、
小さめの振動玩具を一緒に挿入した。
くぷっ、♡
壁に突き当たる。
から、必然的に彼のナニにも直で振動する。
顔を歪ませる彼が、愛しく思える。
気持ちぃ、変なる、無理、
ぁ、可笑しなるって、
濵ちゃ、ぁ、ご主人様ぁ、♡
ぐちゅっ、ばちゅうっ、♡
ゔゔゔゔゔゔ‥
意識が、薄れていく。
気持ちぃ、満たされる、♡
ぜーんぶ、真っ白ぉ、♡
濵田side
本当は。
犬としてなんかやなく、
望が、好き。
冷たくしか接してあげられへんくて、
距離は近いはずやのに、猫被ってまう。
俺、実は、
犬なんか、飼ったことない。
望が好きで、フラれたくなくて咄嗟についた嘘。
犬なんか飼ってない、
やから、
タヒんでトラウマになる事なんかもっとない。
望以外、好きになんかなったことない。
正直になりたくて、
こんな思いさせたくなくて、
自分が嫌いで、
___望が好き。
犬のフリをする望も、
勿論、好きになったきっかけの、
素の、男性としての望も、
アイドルをしとる姿の望も。
こんな関係、打ち切りたい。
でも、望と離れたくないし、
この距離が切れると思うと悲しいし、
体の関係だって持っていたいし、
ぁぁぁ、俺、、弱い癖に意地悪で、意気地無し、。
自分が、嫌いやぁ、、
望の事が、世界で1番好きって自覚あんのに、
素直になれへん自分が、嫌い。
『濵ちゃん』、。
俺の、『ご主人様』なんかやない、
素の、俺の夢でも、見とるんかなぁ、、?
小瀧side
これまで。
俺は、主従関係に酔いしれていた。
彼に従う事、その距離感、関係が、
好きで、1番ええと思ってた。
のに。
なんで、
なんで俺は、濵ちゃんの夢を見てんの、!?
『ご主人様』やなくて、『濵ちゃん』として、
優しく抱いて貰ってる夢を、見てまうの、、?
なんで、俺は、濵ちゃん自身を、
求めてまうんやろう‥。
俺は、犬。
たったそれだけ。
彼の、犬を亡くした喪失感を埋めるだけの、
ただの、性欲処理係。
やのに。
なんで、俺は、、
濵ちゃんなんか、好きになってもうたんやろう、
犬としての、欲望をお互いに
ぶつけあった性交でさえ、
なんで、あんなに、気持ちええんやろう。。。
夢を見てるという自覚はあった。
でも、起きたら気づいてしまいそうで。
‥濵ちゃんへの気持ちに。
起きたくなかった。
‥『望』、!?
俺らが、同棲を始めてから1度も、
間違って呼ばれたことはなかった。
じゃあ、と、卑怯な俺は、
寝惚けているのを装う。
照れて下を向かれる。
もう、どうにでもなれ。
慌てて目を丸くする彼。
そんなに、性欲処理係が欲しかった?
聞いたことないくらいの、
彼のか細い、震えた声。
嘘、、?
なんの嘘やろ、
彼に限って、何が吐けるやろ、
彼の、俺に向けた偽りのない笑顔は、
本当、久しぶりに見た____。
❦ℯꫛᎴ❧
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