said 松村
森本「あれ、あなたは?」
今日はストチューブの撮影で集合がかかってたはずなのに、開始時間を過ぎてもあなたの姿がなかった。
田中「…本当に時間も守れねぇのかよ」
お前だって遅刻はするだろ、
…言わないけど。
けど、俺はコイツが1番あなたを気にかけてることを知ってる。
あなたの姿がなくてずっと時計をチラ見してたのも、いつも以上の貧乏ゆすりも…
マネ「…あー、、あなたは少しの間休みを取るって」
田中「…は?」
森本「え、休みって?!」
マネ「…なんか本人は乗り気じゃなかったんだけどね、、」
京本「…暫くは6人でってこと?」
マネ「…まぁ、直ぐに戻るよ」
7人体制が始まってまもなくで、戸惑いが隠せないメンバー。
髙地「…体調不良って、、」
ジェ「…あなた、やっぱり悩んでたのかな?」
俺ら自身薄々勘付いてはいた。
あなたもジェシーと慎太郎とは年齢が近い分、比較的連絡も取り合ってたみたいだし。
京本「…休みって、、本当に…」
" 本当に戻ってくる? "
不覚にも考えたことはみんな一緒だったと思う。
「「「 … 」」」
無言の嫌な雰囲気を切り裂いたのは樹だった。
田中「…いんじゃね?」
京本「…ぅえ?」
田中「…どーせ直ぐ戻んだろ?」
飲みかけのペットボトルの蓋を締めると言葉を続ける。
田中「…アイツ、こんな事で逃げるような弱い奴じゃねぇだろ?」
松村「…やっぱり(ボソッ」
コイツは
あなたの事、嫌いな訳じゃないんだ。
森本「あ!…ねぇ、ねー!」
松村「…どうしたの?」
森本「…これ!紫耀から送られてきたんだけど!」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。