第29話

# 隠 し て た 心
7,998
2023/01/22 06:10




 「…ここじゃ話しにくいでしょ?」






そう言ってお会計を済ませ、予約していた宿に向かった。







広々とした開放的な部屋。




二人だけ泊まるには申し訳ないくらいの。






🤵‍♂️「どうぞ、ごゆっくり」





コンシェルジュの方が居なくなって訪れる少し気まずい時間。





 「…夕食は食べたい時で良いんだって〜笑」




自分では問わずに、私からの答えを待ってくれる紫耀。





 『…紫耀、』



 「…どうした?笑」





相変わらずの下手な芝居。



ドラマの時は自然体なのに、こういう時はとことんぎこちない。






 『…疲れた、、疲れたーー!!』



持ってたタオルを放り投げ紫耀の背中目掛けて飛びつく。




 「うぉっ?!!…何よ急に、笑」






気まずくはなりたくない。



かと言って紫耀の前ですら偽物をみせるのは嫌だ。




できるだけ簡単に、冗談交じりで。





 『…日頃の愚痴、聞いてよ』




顔は、、見たくないし、見られたくない。





 「…いいよ、たっくさん聞いてあげる笑」




伝わったのかは分からないけど抱きしめながら会話が進む。





 『…まずね、、?』














 「…だからだったのか、、!」




 『そう、紫耀の家に居候させて貰ったのは修行のためだったの、、笑』




 「…なんだよ、、言ってくれればベッドとかも買っておいたのに。。」




 『いや、そしたら秘密じゃなくなっちゃうでしょ笑』




 「…あ、そっか笑」






一段落ついて話が戻る。





 「…でもさ、、あなたはこれから…ずっとそれでいいの?」




 『…まぁ、馴れてきたし、?笑』




 「…メンバーは、、知ってるの?」


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