あなたとエイジは頭を下げる
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三日後
あなたとエイジは次第に仲良くなっていった
そのうちあなたはエイジに惹かれていった
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人間は死んだ後、冥界へいく。鬼門関を抜けるとすぐに黄泉路がある。
黄泉路には彼岸花がいっぱい咲いている。
路のはずれには「忘川河」という河があり、河の上には「奈河橋」がある。
橋には「孟婆」という女が番人をしていて、ここを通りすぎる人に「孟婆スープ」を飲ませる。
孟婆さんのスープを飲めば、友情、愛情、この一生の絆を全部忘れることになる。
そして、心に引っかかるものがない状態で、転生する。
「孟婆スープ」は別名「忘情水」ともいい、飲むと前世も今生も忘れ、一生の愛、恨み、情、仇、一世の浮沈、得失がこのスープと共に全部が消える。何も残らない。
愛する人や恨む人に来世で遇っても、互いに関係のない人になる。
でも、いろいろな理由で、「孟婆スープ」を飲みたいと思わない人もいる。
「孟婆スープ」を飲みたいと思わない人たちには、孟婆さんがこの人たちの体にマークを残さなければならない。
このマークが「えくぼ」である。
「孟婆スープ」を飲まない人たちは、「忘川河」に身投げをしなければならず、氷のように冷たい水の中で千年を待って、輪廻する。
そして、転生後、前世の記憶とマークの「えくぼ」を付けて、前世の恋人を探す。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。