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第30話

3 彼女 (仮) ①
家庭教師の件以来、廉とあなたの間は以前より、ぎくしゃくしてしまった。

廉は相変わらずあなたとは口を聞かず、あなたも廉に話しかけるのが怖くて
オドオドしている。

そんな二人を見かねた美桜と海人は、廉の教室にやってきた。
今田美桜
今田美桜
ちょっと廉、いい加減、あなたのこと無視すんのやめてよね!
髙橋海人
髙橋海人
ちゃんと話したほうがいいと思うけど?
永瀬廉
永瀬廉
・・・・・・
自分の席に座る廉は、ノートを広げて何か書き込んでいる。
海人や美桜に返事もしない。
今田美桜
今田美桜
あなた、ずっと気にしているはずだよ。怖くて自分から連絡出来ないだけで。
基本、あなたの頭の中には廉しかいないんだし・・・・・・
今田美桜
今田美桜
って、聞いてんの!?
だがそこで海人と美桜は気づいた。ボーッとしているように見える廉がノートに
書き込んでいる文字は『 あなたーあなたーあなたー』とあなたの名前ばかり。

どうやらクールな顔をしていても、頭はあなたのことでいっぱいのようだ。
髙橋海人
髙橋海人
・・・・・・同じだったか
今田美桜
今田美桜
・・・・・・ったく、素直じゃないったら
海人と美桜はやれやれと軽く方をすくめた。

そこに別のクラスの女子がやってきて、廉に声をかける。
女子生徒①
永瀬くん・・・・・・ちょっといいかな。話したいことあって・・・・・・
永瀬廉
永瀬廉
え・・・・・・
廉に話しかけてきた女子生徒は、頬をほんのりと赤く染めている。

付き添いの女子も小声で「がんばれ」と友達を励ましていた。

女子にモテる廉は、彼女が何を言いたいのかピンときた。

そしてふと、この状況を利用出来ないかと思いつく。
永瀬廉
永瀬廉
・・・・・・あ、じゃあ昼休みに体育館とこに来て
女子生徒①
うん、わかった・・・・・・♡
女子生徒は恥ずかしそうにうなずいて、いったん教室を出た。

女子生徒と待ち合わせの約束をした廉は、急いであなたに電話をかける。

屋上にいたあなたも廉のナンバーを確認して慌てて電話口に出た。
春名あなた
春名あなた
も、もしもし・・・廉くん!?
永瀬廉
永瀬廉
昼休みに体育館裏に来い
春名あなた
春名あなた
え・・・?
言いたいことだけ言って、廉はすぐに電話を切る。

その俺様な態度に、美桜がすかさずツッコんだ。

今田美桜
今田美桜
なんで今、あなた誘う?
永瀬廉
永瀬廉
あなたをものにするためや!
廉は何か企んでいる顔で席を立ち上がり、一人教室を出ていった。

けれど廉がああいう顔をしている時はろくなことがないと、
幼なじみの二人は経験上知っている。
髙橋海人
髙橋海人
嫌な予感しかしない・・・・・・
今田美桜
今田美桜
わかる・・・・・・
もちろんその予感は、バッチリ当たってしまうのだった。
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短い…