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第14話

こじれた初恋⑫
夜。廉のために変わりたい・・・・・・と願ったあなたは、
鏡の前で笑顔の練習を始めた。
━━せめて人並みになりたい。廉くんに認めてもらえるように。
だけど慣れていないためか、何度挑戦しても、ぎこちない笑顔になる。
どうやったら人前でうまく笑えるんだろう?
あなたが悩みに悩んでいると、ふとベランダのほうから視線を感じ・・・・・・。
振り向くとそこには、呆れた顔をした廉が立っていた。
永瀬廉
永瀬廉
なにしてんだお前
春名あなた
春名あなた
こっ、これは!
永瀬廉
永瀬廉
これは?
春名あなた
春名あなた
・・・・・・ダメな自分を変えようと・・・・・・
恥ずかしいところを見られ、あなたはうつむく。
廉はベランダから部屋に入るなり、あなたの真正面に座った。
永瀬廉
永瀬廉
やってみろよ
春名あなた
春名あなた
え?
永瀬廉
永瀬廉
人前でうまく笑えるようになりたいんやろ?
俺がガン見しててやるから、やってみろよ
春名あなた
春名あなた
・・・・・・
とはいうものの、廉に見られるかと思うと、あなたの体は
ますます緊張してしまう。
永瀬廉
永瀬廉
ほら、やれって
春名あなた
春名あなた
・・・ふっ  ふひひっ、ひひっ
永瀬廉
永瀬廉
・・・・・・・・・
だから必死に作った笑顔も、結局ただの変顔になってしまった。
永瀬廉
永瀬廉
それ、ホラーやろ
春名あなた
春名あなた
・・・・・・・・・
廉に呆られて、あなたは真っ赤になってうつむく。
でもそのはかなげな表情が、キュンと廉の胸をときめかす。
ああ、なんて可愛いんだろう、あなた!
気づけば廉は目の前のあなたの体を、自分のほうにグイッと引き寄せていた。



































































































































































































































永瀬廉
永瀬廉
どんな変顔したって、たとえブスでも・・・・・・俺はお前だけやで
廉はあなたを熱く見つめ、あなたもまた廉を見つめ返す。
柔らかなあなたの頬をプニっと優しくつねれば、
心がとろりと甘く溶けていくような気がした。
永瀬廉
永瀬廉
・・・・・・一生な♡
春名あなた
春名あなた
廉くん・・・・・・♡
二人の間にはラブラブな空気が流れ、廉はあなたにキスしようと少しずつ顔を近づけていく。
あと10センチ、5センチ、1センチ・・・・・・。
だけど廉の甘い妄想は、シャボン玉のようにパチンと突然弾ける。
春名あなた
春名あなた
廉くん・・・・・・?
━━━ハッ!







いままで今までのキスのくだりは、もちろん全部廉の妄想だった。
廉がキスしていたのは愛しのあなた・・・・・・ではなく、
ベッドの上に置いてあった文鳥のぬいぐるみ。
あなたは廉が突然ぬいぐるみにキスしたのを見て、きょとんとしている。
永瀬廉
永瀬廉
心)うわ、俺、超絶カッコわりーーー!
再びあなたの前で恥ずかしい行動に出てしまった廉は、慌てて
クールツンデレの仮面をかぶり直した。
永瀬廉
永瀬廉
・・・・・・さっきの顔、マジ、ヒイたわ
春名あなた
春名あなた
! ご、ごめんねっ・・・・・・
永瀬廉
永瀬廉
・・・・・・っ
永瀬廉
永瀬廉
心)あなたは何も悪くない。悪いのは勝手な妄想に浸っていた俺や・・・・・・
そう思うものの、素直に謝ることができなくて、
廉はベランダから自分の部屋へ戻っていく。
あなたは泣きそうになるのをこらえながら、文之助に話しかけた。
春名あなた
春名あなた
文之助さん・・・・・・私・・・・・・どうすれば、廉くんに
ヒカられない人になれるのでしょう・・・・・・
文之助
ピヨ〜〜〜〜〜????心)ハテ〜〜〜〜〜????
文之助は『あなたちゃんは悪くないヨ!』と必死に鳥語で慰めた。
一方、自分の部屋に戻った廉も、
永瀬廉
永瀬廉
ああくそ、またやっちまった・・・・・・
と、あなたを傷つけてしまったことを、心から後悔するのだった。
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