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第12話

こじれた初恋⑩
場所は変わり、再び屋上。廉は海人に自分の気持ちを切々と訴えている。
永瀬廉
永瀬廉
ぶっちゃけ、あなたのこと好きすぎてんねん・・・・・・初めてあった時から
髙橋海人
髙橋海人
知ってる。その一途さだけは尊敬する
永瀬廉
永瀬廉
だけってなんやねん!
髙橋海人
髙橋海人
けど、最初にあった時からイジメてたよね
永瀬廉
永瀬廉
だからいじめてへん!!・・・・・・イジっただけや。
あいつが可愛すぎたから・・・・・・
廉と海人はあなたと初めてあった時のことを思い出す。
あれは小学2年生の時。あなたは別の小学校から転入してきた。
永瀬家に挨拶来た時も、ビクビクオドオドしていて。
でもそんな可愛いあなたに、廉は激しくときめいたのだ。
春名あなた
春名あなた
お、おとなりに、ひ、引っ越して・・・・・・き、きました春名・・・・・・です。
あ、あの・・・・・・っ
永瀬廉
永瀬廉
し、しっかりしゃべれ、ゴミ!
春名あなた
春名あなた
・・・・・・!ご、ごめんなさい・・・っ
あなたにポーッと見とれてしまったことを悟られたくなくて、
廉は初対面でいきなり彼女をゴミ扱いしてしまった。その様子を、
同じ階の海人も、遠目で見ていた。
髙橋海人
髙橋海人
うん、やっぱイジメてたって
永瀬廉
永瀬廉
イジメてへんわ!
当時のことをおもいだしながら、海人がつこっむ。
永瀬廉
永瀬廉
俺はあなたの親父さん尊敬してっから、真似してるんだよ。
あなたの親父さんは正しい
髙橋海人
髙橋海人
は?
廉はあなたに厳しく接するきっかけになったエピソードを語りだした。
あれはあなたが隣に引っ越してきてから、数日後のこと。
廉は自分の母親とあなたの母親の立ち話を偶然聞いてしまった。
廉の母親
すみませんねぇ。うちの息子がひどいこと言ったみたいで・・・・・・
廉の母が息子の失礼な態度を謝ると、あなたの母はいえいえと笑った。
あなたの母親
うちこそ、うじうじした娘ですみません・・・・・・。
パパがかわいがり過ぎて゛あなたに優しくする人は゛悪い人だ゛
って教えこんでて。悪い虫がつかないようにって
その話を盗み聞いて、廉はなるほどな・・・・・・と思ったのだ。
だったらあなたに優しくしなければいい。
だって廉はあなたにとって゛いい人゛になりたいんだから。
昔のことを思い出しながら、廉は自分が正しいことをしていると改めて確信した。
永瀬廉
永瀬廉
すっげーわかる、あなたの親父さんの気持ち。
あんだけ可愛けりゃ、いろいろ寄ってくるだろうし。
だから俺も、調教してんねん。お前はヘタレでダメダメだって。
そうすりゃ、自信失って、知らないやつと話せなくなるやろ
自信満々で言い切る廉。海人はこりゃダメだ、とため息をついた。
髙橋海人
髙橋海人
なら調教、成功だね
永瀬廉
永瀬廉
ふふん、今んとこな
ただし海人はここで、廉に釘を刺すのも忘れない。
髙橋海人
髙橋海人
けど、こじれすぎだし、ゆがみすぎ
永瀬廉
永瀬廉
いーんだよ、それであいつのそばにいられれば
髙橋海人
髙橋海人
でもそれだけじゃすまなくなってきてるんじゃない?
永瀬廉
永瀬廉
・・・・・・
痛いところを指摘されて、廉はグッと押し黙る。
髙橋海人
髙橋海人
最近の廉、前よりイライラしてるし、イジメすぎだし。
そんなんじゃ二人の関係、このままだよ
永瀬廉
永瀬廉
・・・・・・
確かに最近の廉はあなたにきつく当たりすぎていたような気がする。
あなたが好きでたまらないのに、好きだと素直に言えない自分。
こんなに好きなのに、自分の気持ちに気づいてくれないあなた。
どちらにもイライラして、その気持ちを持てあましていた。
だけどどうやって二人の関係を変えたらいいんだろう?廉にはそれがわからない。
だから海人の言っていることが正しいと頭では理解していても、
今はまだ前に踏み出す勇気を持てずにいた。
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