昼
ころんsibe
そこには、くるみではなく、
あなたとして、歌っているあなたがいた
気づいたらあなたの魅力に泣いていた。
涙が出ていた。
こんなに綺麗な人が、この世にいるのだろうか。
あなたほど、頑張っていて、無理していて、
美しくて、人を魅了する、
そんな人はこの世いないないんじゃないのか
あなたは、こんなにも、透き通った、人間なのに、
やっぱり
僕が言う前に莉犬がそういった。
きっと、同じこと思ってたんだろうなぁ
心のなかでこんなにメンバーを呪ったのは、
今までの人生のなかではじめてかもしれない。
いや、こんなに人を呪ったのは、はじめてだ。
あなたsibe
もう私には味方いない。
いや、いちゃいけないんだ。
もう誰も、苦しめなくない。
あぁ、私が悪いんだよね……
ごめんなさい……
苦しめて、
いくらでも、私を殺してください、
え?
人ってこんなに温かかったっけ……
涙も枯れるほど。笑顔がちゃんと咲くほど。
裏切りなんて、大嫌いだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。