デビュー5年のツアーが終わったとき
「中島ッ!!あなたが居ねえ!」
健人「は?」
?「また病院じゃない?」
風磨「そうか?でも俺らのツアーみるって」
俺達には最年長の26歳の紅一点がいる
でも、その紅一点は体が弱くて
到底俺たちと一緒にコンサートしたり
メディアに出れる体じゃなかった
だから実質メンバーは5人
?「勝利?」
勝利「岸」
岸「あなたちゃん。さっきここ出たよ」
勝利「出た?マネージャーとかに報告言ってないよね。マリ」
マリ「うん」
聡「とりあえず楽屋戻ろうよ」
そして、テレビをつけたら……
『たった今……職業不明の26歳の女性愛羽あなたさんが………』
岸「みんな?おい!」
俺たちは意識を失った
次の日も目を覚まさなかったのは
同じく最年長コンビでやってた
中島と、お姉ちゃんお姉ちゃんって
慕ってた勝利だった
「ねえ、風磨くん」
風磨「どした?マリウス」
マリ「僕たちってもうだめなのかな?」
風磨「え?」
マリ「一緒に居なくても…離れてても繋がってたから。だからここまでやって来れたじゃん?でも、もう…」
風磨「そうだな」
「2人起きないのかな?」
風磨「まっしま」
聡「2人は誰よりもそばに居たからね」
風磨「あぁ、中島なんか…5人って言われたとき1番イライラしてたし」
マリ「うん。事務所タレントと事務所の人間にしか言ってないからね」
風磨「SexyZoneのメンバー5人は…って言われるたびにな」
聡「本当にもう会えないのかな」
マリ「現実を受け止めたくないよ!」
風磨「でも、これ現実だからさ」
聡「ファンにとっては俺たちは5人だし…」
マリ「けんてぃは…あなたちゃんが好きじゃん!!また恋できるの?」
風磨「それ言うなら勝利もだろ。あいつも、実はお姉ちゃんって言ってるけどそれ以上の感情あるから」
聡「そうだね。俺たちも……あなたちゃんが居たからここまでやってきたんだ」
コンコンッ
?「菊池さん、松島さん、マリウスさん、お三方にお話があります。愛羽さんから預かってるものが…」
風磨「預かってるもの?」
?「はい」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。