第3話

Episode3
617
2019/09/03 15:26
どれくらい叫んだのだろう
いつの間にか空はオレンジ色から真っ黒に変わっていた
まるで私の心の色みたい
すると、雄也から1件のメールがきた
雄也:次いつ会える?
その時に彼女紹介したいんだけどさ、
あなた

しょう、かい...、

あなた:うん、いいよ
22日とかどう?
あなた

やっちゃった、

雄也:OK
俺もその日が良かったんだ
奇跡だな笑
奇跡とか、言わないでよ...、
あなた:そうだね笑
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1日って意外に早く過ぎるもので、いつの間にか約束の22日
雄也の家に向かってインターホンを鳴らすと、どーぞって聞こえる声
ドアを開けるといつもの見慣れた雄也の靴...と、雄也の彼女さんの靴
あなた

やっ、ぱりね...

そのまま部屋に進むと、ソファに一緒に座って話してる様子が目に入った
彼女
あ、こんにちは、
あなた

こんにちは、

私よりも高い身長、折れるんじゃないかってぐらいの細い手足、そして小顔に綺麗な二重。
もう何もかも完璧すぎてすごいと思った
すると、急に雄也が
雄也
雄也
俺たちさ、結婚を前提に付き合ってるんだ
1番聞きたくなかった

“結婚を前提に”って、
雄也
雄也
やっぱあなたには1番に伝えたくて、
あなた

そっ、か、うん、おめでとう、
彼女さん、も、美人だし、お似合いだと思うよ、

雄也
雄也
...ほんとに思ってる?
あなた

え、?なんで?

雄也
雄也
気づいてないの?
なんであなた泣いてんの?
あなた

え、、

自分では気づかなかったけど無意識に涙が出てたらしい
雄也
雄也
なんかあるなら言って?
あなた

え、あ、いや、なかなか彼女できなかった雄也がこんなに綺麗な人と付き合えてよかったねって、
私の方が嬉しくてさ、

本当はそんなこと思ってないんだけど
雄也
雄也
ふ〜ん、そっか
ありがとう
あなた

お幸せに、

そう言って私は家を出た

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