どれくらい叫んだのだろう
いつの間にか空はオレンジ色から真っ黒に変わっていた
まるで私の心の色みたい
すると、雄也から1件のメールがきた
雄也:次いつ会える?
その時に彼女紹介したいんだけどさ、
あなた:うん、いいよ
22日とかどう?
雄也:OK
俺もその日が良かったんだ
奇跡だな笑
奇跡とか、言わないでよ...、
あなた:そうだね笑
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1日って意外に早く過ぎるもので、いつの間にか約束の22日
雄也の家に向かってインターホンを鳴らすと、どーぞって聞こえる声
ドアを開けるといつもの見慣れた雄也の靴...と、雄也の彼女さんの靴
そのまま部屋に進むと、ソファに一緒に座って話してる様子が目に入った
私よりも高い身長、折れるんじゃないかってぐらいの細い手足、そして小顔に綺麗な二重。
もう何もかも完璧すぎてすごいと思った
すると、急に雄也が
1番聞きたくなかった
“結婚を前提に”って、
自分では気づかなかったけど無意識に涙が出てたらしい
本当はそんなこと思ってないんだけど
そう言って私は家を出た
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。