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何とか教室まで辿り着いた 。
ここまで来れば取り敢えず一安心だ 。
HR が始まる前 、
隣の B 組のジョンウォナとソヌは
何故か私のクラスに来ていた 。
そう 、 なんせ 2 人はあの EN7 。
B 組は本人達のクラスで
居て当たり前だから良いものの ..
うちのクラスの人達は 2 人が来ると
皆緊張しちゃって凄く静かになってしまう 。
そりゃそうだよ 、
だってこのクラスの中にも 2 人にガチ恋中の子とか
EN7 に憧れてる男子もファンも沢山居る 。
そんなアイドル級の 2 人が居たら
皆落ち着かないのが当たり前だよ 。
そう言うと 2 人は教室から出て行った 。
ふぅ 、 疲れた ..
2 人が出て行って直ぐ 、 HR が始まった 。
HR 中 、 ふと机の中に手を入れると
何か数枚紙が入っているのに気付いた 。
なんだ .. ?
休み時間になって 、
その紙を出して開いて見た 。
そこに書いてあったのは
私を侮辱する様な文章だった 。
” EN7 に近付くな ”
” 私のニキと関わるな ”
” あんたは生徒会に相応しくない ”
” ジョンウォン様と話すな ”
” お前程度の女が相手にされると思うな ”
そんな文章が沢山書かれた紙が
4 枚ほど私の机の中に入っていた 。
私は唖然としてその紙を見ていると
後ろから声がした 。
そう言って私から紙を取り上げた 。
ジョンウォナ 、 怒ってるな ..
ジョンウォナは大分ドスの効いた低い声で
クラスの皆に聞いた 。
すると 1 人の男子生徒が口を開いた 。
👦🏻「 それ 、 朝先輩が入れに来てるの見ました 、
な 、 名前までは分からないけど .. 」
そう言うとジョンウォナは
その紙を持って教室に戻ってしまった 。
え 、 大丈夫かな 、 、
後ろを追おうとしたけど
直ぐに授業が始まって無理だった 。
𝗡𝗘𝗫𝗧 .
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。