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tn「とまん??飲みすぎた??」
tm「ん~...ちょっとだけ??」
tn「絶対ちょっとじゃないやん...。」
とまんはびっくりするくらい顔を赤く染めている、沢山飲んだ証拠だ。
隣には潰れているはじめさんとだいちくんが寝ている。大方この2人に飲まされたんだろう。
生憎、俺は隣で編集してたから何が起きてたかは全く知らない。
とりあえずここは完全に死んでる2人をようへいくんとテツヤに任せて、1号室に連れていくことにした。どうせ荷物もそっちに置いてあるんだ。
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tn「とまん、2階あがれる??」
tm「えぇ~??よゆ~よ??」
とまんを後ろから支える形で階段を登るも、やっぱり足を滑らせてしまって...
tn「...っあっぶねぇ!!」
間一髪、姫抱きでとまんを受け止める。
俺よりでかいくせに俺より軽くて...
tm「なんか俺、お姫様みたいね」
照れくさそうにそう笑う。
俺の中の理性がプツンと切れる音がした。
そのままの形でとまんをソファまで運ぶと、そのまま上に覆い被さる。
tm「...たなっちぃ??」
トマトみたいに真っ赤な顔と、酔った時特有のトロンとしていて少し潤んだ目で俺を見つめてくる。
tn「誘ってるって解釈でいいよね??」
するととまんは照れながら、でも嬉しそうに
tm「いいよぉ」
そう言った。
隣に聞こえても別にいい。
全員酔ってるんだ、明日には忘れてるさ。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。