ガラガラガラ
「 …?!あなた先生!!グクくんが暴れたんですか? 」
「 …まず手当してからグクくんの話聞かせてもらうね 」
これでいいんだ…
“ 彼の成長にならない ”
私の行動に大人はそう言うかもしれない
だから、全部私が責任を持つ
私の生徒の1人だ
彼を庇うことはそれほど重いものではないから。
嫌な顔をするけど手は動かしてくれる
刺さった木も取ってくれて、
ガーゼで止血をしてグクくんのことは何となくを教頭先生に話した
怒ったと言うより自分は行かないですと
そそくさと帰ったと
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放課後
🚹『 グク、帰りも顔出さないとか珍しいな 』
🚺『 勉強教えてもらいたかったのにㅠㅠ 』
🚹『 お前みたいな奴には教えてもらえないよ 』
🚺『 うっさいわね! 』
🚹『 うわ、こわ〜ㅎㅎ 』
🚺『あなた先生!グク知らない?』
🚺『 え〜!なんだ、明日は来る? 』
🚺『 だよね?! じゃあ、帰りまーす!』
🚺『 さようなら〜 』
明日、来るかな
職員室に戻ると教頭先生に呼ばれ
お母さんは無事だったらしい
今の段階では大きな病気ではないとのこと
私はデスクに突っ伏した
その後グクくんのことが気になりすぎて
仕事が手に私は車を出した
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。