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第10話

例え、この街が歪んでも【🦔】2
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2023/09/02 11:13
「がァ...ぐ.......」

おっぱだと思ってドアを開けた先にいたのは

ゾンビだった。












「えっ..........?」

恐怖で足がすくみ尻もちをついてしまった。それでもゾンビは少しずつこっちに歩いてやってくる

「やだ!!!まだ死にたくない!!!!」





『.......あなた』
その時、ゾンビが私の名前を呼んだ

もう理性なんてないはずなのに私を呼んだ


そして私は気がついた





このゾンビがヒョンソギオッパだと








「オッパ.........?」


『が....あ....』

悲しそうに呻くゾンビ







もうこのまま食われてもいいのかなと思ったその時

















シュバババババン!!!!!















何かを撃つ音がしてオッパだったはずのゾンビは目の前に倒れた

みると背中に注射器のようなものが刺さっている











「離れてください!!離れてください!!」

「あなたは...? オッパはどうなったんですか...?死んじゃうんですか...?」

「落ち着いてください、彼に打ったのは解毒剤入りのアンプルなのでじきに人間に戻ります。それから、申し遅れましたが僕はパク・ジフン。普段は衛生省の職員で、この度の事態に合わせ特別対策本部に組み込まれた者です。」

「あ...ありがとうございます...」

「お、そろそろお目覚めじゃないでしょうか」

「え?」







後ろを振り返ると、いつもよりちょっとボロボロの、それでも私が知っているヒョンソギオッパがいた。







『あなた』

「オッパ...?」

『ごめん、怖がらせて』

「ほんと...人騒がせなんだから...」

『ジフンさんも、僕を助けて下さってありがとうございます。危うく彼女を殺しかけるところでした』

「いえ、僕は何も...というか、ゾンビを見つけ次第にこれを打っている訳じゃないんです。貴方はゾンビに理性はないはずなのに、家に帰って、ゾンビ化してなお恋人の名前を口にした。そんな姿を見て何もせずにはいられませんでした」

「ジフンさん、これから...街はどうなるんでしょうか」

「完全崩壊でしょうね。」

「え」

「でも大丈夫。もうじき助けがきて他の場所への避難が始まります。生きている住民の避難が確認出来れば、街を封鎖してゾンビを完封します。....それに」

「それに?」

「例え、この街が歪んでも、貴方たち2人はきっと何とか2人で生きる術を探して未来を歩むのだと、今のお2人を見ていて思いました。では僕はこれで」

『ありがとうございました。またお会いできたらお礼させて下さい』

「残念ながら僕は対策本部の者で、最後の掃討までこの街にいなければなりません。でも死ななければ、またお願いしますね」
























数年後。

「そういやヒョンソギヒョン結婚するんだって?」

『そうそう、ジフナも結婚式来る?』

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