第7話

私の昔話〈回想〉
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2019/05/01 14:04
昔、私の家庭は裕福だった。
ユキ
ユキ
お父さま、お父さま❗
ユキ
ユキ
これみて。作ったの(^-^)
見せたのは家族の写真が入った
「綺麗に飾り付けられた写真立て」
父
とても綺麗じゃないか。
よく作ったな。
ユキ
ユキ
ありがとう(*≧∀≦*)
こんなふうに私の家族は仲良しだったの
それが一瞬で奪われた
_________あの日
いつも通りの朝だと思っていたのに__
ユキ
ユキ
いってらっしゃい、お父さま❗
父
ああ、いってくるよ。
今でも覚えているあの幸せだった瞬間
そして私はいつも通り小学校へ行った
はじめの悲劇が起こったのは私の机だった。
ユキ
ユキ
なにこれ...
机の上に書かれていたのは

『この人殺し』や『裏切り者』

だった。
私は何でこんなことをしたのだろうと
いつも仲良しだったユメにきこうとしたら
「あんたの家族人殺しなんでしょ‼近寄らないで‼」
ユキ
ユキ
え......?
意味が分からなかった。
お父さまがそんなことするはずないのに...
周りを見ると___
───あいつの親父、人殺したらしいよ
───気持ち悪い
───国のトップなんて信じられない
ユキ
ユキ
お父さまが___
ユキ
ユキ
そんなことするはずない‼
私は必死に走って逃げた。
涙が滝のようにとまらなかった。
そして家に着くと__
______お父さまが立っていた
ユキ
ユキ
お父さま──!
私は泣きながら抱きついた。
そのとき________________
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ッバン‼
私は思考が追いつかなかった。
そこには......
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_______血を流したお父さまの姿があった
ユキ
ユキ
え.....?
後ろには黒い服を着たおじさんがいた
「残念だったなあ?嬢ちゃんの親父死んじゃったてよお」
「人殺し呼ばわりして大変だったろ」
私はこのときほとんどの感情を失った
この事件のあとお父さまは自殺したことにされ、私も殺されたことになりお城の二階より上は閉鎖され、誰も近寄らなくなった。

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