大吾side_____
あなたが飛び降りたあと、
みんなであなたのいる病室へと向かった。
扉を開けると、
丁度先生がおった。
先生「幸い、命に別状はありません。」
駿佑「良かった...」
先生「ただ、。」
「頭を強く打っているので、何が起こるかは。」
大吾「意識は戻るんですよね?」
先生「2週間で目を覚まさなかったら、脳死ということになります。」
恭平「...そんな。」
駿佑「恭平、絶対あなたは目覚ますから。」
恭平「...うん。」
あなたの頭には包帯がぐるぐる巻きで、
酸素マスクをしていた。
あなたやないみたいに、
顔が疲れきってた。
それから1週間、目を覚まさなかった。
あと3日。
2日。
1日。
刻々と時間は迫っていた。
仕事の都合上、
最終日の今日、病院に来れるのは俺だけ。
大吾「あなた、目覚ましてや...。」
「もう今日だけやで...」
あなたの手をぎゅっと握り、
目覚めるのを待つ。
あなた「...。」
大吾「お願い...。泣」
あなた「...ん、」
大吾「あなた...!?」
あなた「だ、いご?」
大吾「良かったぁ...泣」
なにわ男子のグループLINEで
あなたが起きた
と連絡した。
しばらく時間が経つと、
みんなが集まった。
あなた「みんな...ごめん。」
和也「...謝らなあかんのは俺らや、」
「ほんま、ごめん。」
はっすんに続いて、丈くんも流星も
頭を下げた。
あなた「ええよ、気付いてくれれば。笑」
駿佑「なにわ男子、復活やな。あなた、笑」
あなた「...駿佑、なにわ男子?って何?」
恭平「あなた、なにわ男子やで?」
「ジャニーズグループの、」
あなた「...分からん。」
大吾「記憶喪失...?」
謙杜「でも、そんなことって。」
大吾「あなたにとって、嫌やったことや。」
「有り得るかもしれん。」
あなた「みんなして何を話してるん?」
大吾「大丈夫、そのうちわかるよ」
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。